女装失敗体験談

趣味で女装している20代半ばの者です。
その日はお気に入りのシフォンのロングスカート女装でお出掛けしました。
特に遠出をするわけでなく、自転車に乗っていただけなのですが、後輪にロングスカートが絡み付いてしまい、転倒。左腕と左足を強打し、その場で動けなくなりました。
しばらくして状況を見ると、スカートが深く絡まってしまってます。なかなか取れません。誰も来ないうちに、と思って焦って強引に引き取ろうとしたら破れてしまい、ピンクのショーツが丸見えになってしまいました。
左腕を強打したから、なかなかうまくいきません。
そんな時、後ろから話し声が…自転車に乗って真面目そうな女子高生二人が来ました。
「大丈夫ですか？」
聞いてきました。ついに見られてしまった…もう恥ずかしさでいっぱいでした。
「スカートが絡まっちゃてますね。手伝いましょうか？」
「はい。お願いします。」
声を聞いて彼女たちは驚きの表情を浮かべました。声で男だと察知したのでしょう。完全に固まってしまいました。
「男の人…ですか？」
痛い質問、なんてストレートな…。もう頭の中が真っ白になりました。
明らかに困った表情をしています。出来れば関わりたくない、でも困ってるから助けてあげたい、みたいな感じです。
「いや、その…これにはわけあって…」
なんだかメチャクチャな事をいってました。もう恥ずかしさで顔が真っ赤になるのが分かりました。
でも彼女たちは意を決したように、後輪に絡み付いたスカートを取り外してくれました。
「ありがとうございました」
「あ、はい、どういたしまして」
二人は言い残すと、すぐに立ち去りました。女装について何も言いませんでしたが、キモいとか変態とか思っていたのでは、と思います。
彼女たちの話のネタにされている事、間違いありません。女装してパンツ丸見えの状態で女子高生に助けてもらったのだから、ホントに惨めで恥ずかしくて、仕方ありませんでした。

助けてもらい、改めて見てみると無惨にもスカートはボロボロ、中にはいていたピンクのショーツは丸見え、物凄く恥ずかしい格好で家に帰る事に。周りの注目を浴びてしまい、さらには通過する車もスピードを緩めて通りすぎます。
通りすぎざまに助手席の男の人から
「お姉さん、パンツ丸見えだよ」
と言われたりしました。親切で言ったのか、からかって言ったのか分かりませんが、ほっといて欲しかったです。
他にも遠目で見てる人もおり
「あの人、パンツ丸見えじゃない」
という声も聞こえたりして恥ずかしい限りでした。
風のそよぐ音や、鳥の鳴き声すら、そんな言葉に聞こえる感じさえしました。
ロングスカート女装は好きでよくやりますが、自転車経験はありませんでした。ロングスカートで自転車は危険です。ケガしたり恥ずかしい思いをしたり…