車から部屋へ荷物を運んでもらっている間に奥様からこのウチの世話人の仁さん(4~50代男性)を紹介して貰いました。「理恵ちゃんあのなぁ、この人がこのウチの全てを任せてる世話人の仁さんや。顔は恐い顔してるけど、気のエエ人やさかい何でも言うたらエエさかいなぁ」「仁言いま、よろしゅうに」「今度、奥様のお仕事をお手伝いさせて貰う事になりました〇〇理恵です。今日からこのお宅に住み込みさせて頂きますので宜しくお願いします」「へい。何なりと言うてきてくらはい」「はい、有難うございます」「ほな理恵ちゃん、荷物運ばしてる間に仁さんにウチの中、案内してもらいなぁ。仁さん頼むわなぁ。一通り案内したらウチの部屋に連れて来てくれたらエエし。ほな理恵ちゃん後でなぁ」「はい」ということで仁さんと2人で部屋を出ました。まず同じ2階には他に7部屋が有り、世話人(男性)2人、家政婦(女性)5人が居るそうです。階段を下りた直ぐ右に仁さんの部屋(32畳和洋間)が有り、玄関の手前を右に進むと左に48畳和室の広い応接間、通路を挟んで右側に中庭が有ります。更に奥へ進むと四つ角になっていて左に曲がると浴室、真っ直ぐ突き当たりには露天風呂が有りました。右に進むと左側は32畳の和室が4部屋有り、ここは客間です。その先にまた四つ角が有りました。真っ直ぐ進むと左が48畳洋間で旦那様の付き人達の待機室コワモテの人達8人が一斉に立ち上がり、私に突き刺さる様な視線を浴びせてきた。「このお嬢、今日から2階に住むさかいに。姐さんの新しい事業やって貰うさかい皆頼むで。名前はえ~っと?何さんでしたかいなぁ?」「〇〇理恵です。今日からお世話になります。宜しくお願いします」「あぁ~理恵さんなっ。まぁ~そういう事っちゃしほなよろしゅうに」と仁さんから私を紹介して貰うと皆さんは直ぐに穏やかな表情に変わりました(ホッ)その先には扉が有り、ガラス張りの通路を進むと離れが有りました。ここは旦那様達の麻雀ルームだという事でした。離れから戻り左には48畳和洋間の旦那様の書斎です。四つ角を右に進むと左が72畳和洋間で旦那様・奥様の部屋だそうです。右には吹き抜けの屋内テラスになっていて中庭が見えます。先に進むと最後の四つ角になり、左に曲がると洗濯場があり、突き当たりの扉を開けると納屋になっています。四つ角を真っ直ぐ進むと勝手口、右に曲がると左がダイニングキッチンになっていました。ホントに何て広いんだ!