未だ十代の頃ちょっとした興味からゲイの世界に入ってしまいました。
始めの2か月ほどのうちに、すっかり女にされました。
ゲイの世界にも愛した恋したはあるのですが、全く男的とでもいうか、単なるセックス遊び、という者も少なくありません。
私にゲイセックスのめり込ませた人は、全くの遊びでした。
まだ子供と言ってもいい歳でのその出会いは衝撃的でした。
その男には、男遊びの知り合いっが多く居て、1年もしないうちに10人以上の男に遊ばれ、殆どいつもが何人かを相手の輪姦状態になっていました。
昔からゲイの世界は、殆どがウケですが、その後も、歳も若く相手にしてくれる男も多く、もっぱらセックス相手としてだったのですが、よくモテました。
自身の目的も単にセックスですから、雑魚寝のゲイホテルにも通うようになり、二十代でも殆どが乱交とも言えるやりまくりで、何人の男と関係したのかも覚えていません。
三十代でも相手に苦労はしませんでした。これが災いしてでしょうか、特定の人と付き合っても長続きしません。
もちろん結婚して子供を持ったり家族を持つ悦びとは無縁です。
四十代では当然ですが陰りが出てきました。
それでも仕事上にストレスもあって、お酒を飲んではゲイセックスに耽るという日々も多くありました。
五十代では、仕事上の立場もあってか、さすがに縁遠くなります。
自分の方も歳相応とでもいうのか、ゲイセックスにもちょっと飽きてきたのでしょう。仕事の疲れに負け、ゲイとの距離も遠くなっていきました。
その頃から歳によるものだけではない体の変化が起こりました。
もともと色白の体毛も殆どない女肌でしたが、より体毛は薄く、股間や脇にポヤポヤの僅かな毛がるだけで、他は全くないのです。髭なども歳とは逆に明らかに薄くなり、髭剃りなど殆ど無縁になりました。
気が付けば身体がより女化していたのです。
まず睾丸が著しく小さくなって、勃起も射精も殆どなくなっていました。
脂肪体質ですが太っているというほどではないのに、明らかにおっぱいが膨らんでいるのです。
女性化乳房の徴候だと言い、男性ホルモンの低下があるということでした。
乳腺と女性化乳房。
確かに乳首は敏感でシャツが触れても感じるようになっていますし、ちょっとした何かに当たっても、痛い!と声に出してしまうほどです。
そうこうするうち今還暦を迎えています。
それでも普段は寂しさもあって、最近はネットで知り合った六十代七十代のタチと遊ぶこともあります。
ゲイホテルで、ウケ同士での軽いレズビアン的なセックスもいいものだということも知りました。
最近知り合った何人かは、皆既婚者で、お呼びが掛かる時だけの芸者状態になっていますが、会う間隔が空くのせいか、合った時は激しく求められ、それも長時間に渡ってです。つまり驚くのは皆大変元気のいいことです。
それでも、女化した体で過ごす日々は、絶えず体の芯が疼くとでもいうか、すっきりしないものです。それは強い欲求ではなく、また射精で済むという簡単なものではないのです。それでいて、一度体に火をつけられると、それが収まるまでが大変なのです。