俺は、父親が15歳の時に酔ってSEXをした相手の女との間にできた子供。
女(母親)は当時19歳で、
「まだ母親になんてなりたくない!
私の人生まだまだこれからなのに!」って感じで、
俺を父親に預けて別れたらしい。
それから17年、父親が男手一つ、俺を育ててくれた。
父親が32歳のせいか、俺は父親を親というより、兄のような存在に感じる。
だから、俺達はファザコンと言われても、納得できるくらい仲がいい。
実際、俺に彼女ができても、父親が品定めをして追っ払うくらい。
普通なら、迷惑この上ない父親でも、俺にとっては別にどうもない。
俺と父親が、親子以上の特別な関係を持ち始めたのは、つい先日。
俺が学校から帰って来ると、
寝ているハズの父親が、意外にも早く起きていた。
(父親は夜仕事をしている)
「どうしたん? 今日早いな?」
「あのさ、俺、お前に話あんねんけど…」
妙に神妙な面持ちの父親に、さすがの俺もふざけられなかった。
黙って父親の顔を見ていると、いきなり見合いと再婚の話をされた。
「お前にも母親必要かなって思ってんけど…どう思う?」
「…別に。父さんが奥さん欲しいんやったら、見合いでも再婚でもすれば?」
本当は母親なんていらなかった。
でも、父親が再婚したいと思っているなら、俺は反対するつもりはない。
そういうつもりで言った。
「透矢は母さん欲しい?」
「別に。父さんだけで充分」
「……じゃぁ断るわ。お前がいらんねんやったら、俺もいらん♪」
笑顔で言う父親に、俺はかなりホッとした。
後日、父親は本当に見合いと再婚の話を断った。
そんな話をされてから1ヵ月、特に変わったことは起こらなかった。
でも1ヵ月ほどして、俺が家に帰って来ると、また父親が起きていた。
その日はたまたま早く目が覚めただけだったらしく、
風呂に入って、完璧に目を覚ましていた。
俺が着替えていると、丁度父親が風呂から上がってきた。
「透矢って、細い割に意外としっかり筋肉ついてんねんな?」
感動(?)したように、父親は俺の素肌を触って来た。
そんなことは珍しいことではない。
「くすぐったいって!」
「お前って、ホンマくすぐったがりやな♪
そんな反応されたら、余計楽しくなるやん♪」
父親は俺が嫌がるのを楽しむかのように、色んなところを触ってきた。
あまりにくすぐったくて、俺はよろついてしまい、ベッドに倒れ込んだ。
その拍子に父親も一緒に、俺に覆い被さるように倒れ込んできた。
「父さん、重い!」
「すまん、大丈夫か?」
その瞬間、俺と父親の目がバッチリ合った。
父親の目はいつものような親の目じゃなく、ただの男の目になっていた。
俺がじっと父親を見ていると、
何を思ったのか、俺は父親に抱き付いていた。
「どうしたん? 透矢?」
「何か父さんにギュッてされたら、めっちゃ気持ちいい」
俺は父親に抱き締められるのが、小さい頃から大好きだった。
そのクセで、つい父親に抱き付いていたのだ。
これが火種。父親は俺を引き離すと、いきなり俺の口唇を塞いだ。
「んぅ?!」
「もう無理、我慢できん」
そう言いながら、父親は更に口付けを深く、激しいモノへと変えていった。
その時の父親の表情にはまるで余裕がなく、
俺は激しく抵抗することができなかった。