でかいカメラが一台、小型のビデオカメラ。明るい照明が俺を照らしている。
「じゃあ、カメラ回すから自然体でよろしくね?」
「は、はい…」
すると、ムキムキのおっさん?お兄さん?が俺に近づいて話しかけてきた。じわりと額に汗が滲んだ。
「名前と歳教えてくれる?」
「ひ、ヒロキです…19歳、です」
「若いね~、エッチしたことある?童貞?」
「ない、です」
バカみたいに緊張しながら、答える俺。
そう、これはAV撮影。しかもホモ向けのゲイビというやつだ。
何で俺がこれに出てるのかと言えば、金だ。バイトを辞めて金が無い俺は、生活するために金がいる。次のバイトを見つけるまで稼がないといけない。そこで見つけたのが、この仕事。
俺は普通に女の子が好きだし、はっきり言ってこういうことに偏見持ってたけど、オナニー見せるだけでたんまり金をもらえるから応募した。
見た目は普通だけど、ノンケ?で若い俺はすぐに出てほしいと言われた。
ーーそんなこんなで今に至る。
上は脱がずに、ジーパンだけ脱いで下着の上からちんこを擦る。
マッチョのお兄さんはニコニコ笑いながら俺を視姦するように見つめてくる。
「オナニーは週にどれくらいするの?」
「っ、はぁ…3回くらい…っ」
「少ないね、じゃああんまり気持ちいこと知らないのかな」
ちんこ擦るだけで充分なんだよこっちは!
そう思ったけど、声には出さずにちんこを触る。緊張してるのにだんだん息が上がって、ちんこも硬く上を向いてきた。先っぽも濡れてきて、擦る手も速く動く。
「気持ち良さそうだね、もうパンツ濡れ濡れだよ」
「はっ、あ…っ」
「お兄さんがもっと気持ちよくなるように、手伝ってあげようか?」
「…おねがい、します…っ」
いらねぇよ!って言いたいけど、台本通りにいかないといけない。
お兄さんはTシャツの上から乳首を触り始めた。ぞわぞわして変な感じだ。
「どう?気持ちいい?」
「っ、くすぐったいです…」
「じゃあ…これは?」
「あぅっ、いた、いたいですっ!」
ギュッと両方の乳首を抓られた。
悲鳴をあげた俺を宥めるように、優しくそこを撫でられる。それからずっと乳首を抓られたり、撫でられたりしていると、擽ったさ以外を感じるようになってきた。
ビクビク震えながらも、ちんこをさする手は止めてない。もうパンツはびっしょりお漏らししたみたいにになっていて、ちんこも玉の形もくっきりわかるレベルになっていた。
「あっ、ぁ…っ、は、ん…っ」
「すっごい気持ちよさそうだよ」
「ん、っ、きもちぃ、です…っ」
「じゃあ、全部脱ごうか」
パンツもすごいことになってるから。
そう耳元で囁かれて、じんわり身体が熱くなった。
脱げば、ビンビンに勃起したちんこと赤く腫れた乳首が露わになる。その敏感になった乳首を触られて、俺は甲高い声をあげた。
「だめ、だめっ…あ、あぁっ、や、あっ!」
「ん~~?だめじゃないでしょ、こんなちんぽビンビンにして」
「そこは、だめっ、あぁんっ、あぅ、っあぁ!」
亀頭をグリグリ掌で擦られて、ビクビク身体が震えた。一緒に乳首も弄られて、もう堪らないくらい気持ちがよかった。
「もっ、いくっ、イキますっ!」
「ほらほら、出して!」
「あっあっ、あは、ぁあっ、ぁあっいく、いく、いくぅっ!」
激しく擦られて、俺は腰を浮かしビクビク痙攣しながら精液を噴き出すように射精した。
気持ちよくて、呼吸を荒げながら呆然としてると、お兄さんに起こされて脚を開かれた。
「ここ、触ってもいい?」
「だめ、です…そこは無理です」
「一本だけ、先っぽをだけでもいいからさ」
え、そう思ってちらっと監督を見れば、お願いと口を動かしていた。
「……先っぽだけなら」
お兄さんはニカッと白い歯を見せて笑った。
台本になかったし、尻の穴を触られるのは嫌だけど、なんか、ちょっと期待してしまう。だってあんな気持ちよくされたら無理だ。
ドキドキしながらローションを温めてるお兄さんを見つめる。ヌトヌトした指がアナルの縁をくるくる優しく撫でる。時折、グッと押されて入りそうになるけど、入れずにまた撫でられる。
気持ちよくないのに、自然と息が上がって信じられないことにちんこは半勃ちしていた。
「…ゆっくり入れるよ?」
「は、はぃ…っ」
「いいところ探してあげるからね~」
先っぽだけと言いながら人差し指をずっぷり入れられた。苦しいけど、ローションのおかげかあまり痛みはない。
何かを探すように動く指。その何かはすぐに見つかった。
「あっ?!や、やあっ、やめて、あぁっ!」
「見つけた」
「やめ、ひぃいっ、こわい、あぁ、あんっ!」
そこを押されると自然と声が出て、怖いくらいの快感が襲ってきた。ちんこもいつの間にか完勃ちだ。
「きもちぃ、きもちぃよぉっ、あひ、あ、あぁっ!」
「ははっ、すごいアヘ顔してるよ?可愛いねぇ」
可愛いとか言われて、無意識にアナルがキュッとしまった。指はしつこいくらいそこを弄ってくる。トントン押されると全身がビクビク震えた。先走りもどんどん溢れて、ちんこを濡らしていく。
「指増やしてみる?もっと気持ちいいよ?」
「はひ、はぃっ!」
あんなにアナルは嫌だったのに、とうとう二本も指を入れられてしまった。でも、正常の判断ができなくなってる俺はアヘアヘ女みたいに喘ぎながら指を受け入れた。
中指と人差し指でコリコリした気持ちいいところを挟んで激しく抜き差ししてきた。
「しょれ、らめっ!らめぇっ、あああっ、ひ、ああっ!」
「女の子みたいに手マンされちゃったね。指で気持ちいい?」
「手マンきもちいいれすっ!はああっ、もっとしてくらさいぃっ!」
「じゃー、お兄さん本気でいくよ?」
ぐぽぐぽ音を立てながら、かつて見たAVみたいに激しく手マンされた。強い快感に馬鹿みたいに舌を突き出して喘ぎ声をあげる。
ーーだめだ、気持ちよすぎて、やばい…
おまけにお兄さんは乳首に吸い付いてきて、もう無理だった。
「あひぃいっ、もう、らめぇっ!いく、いくっ、もぅれちゃうよぉっ!」
「いいよ、イっちゃえ」
「いく、いくいく、っ、あっああああっ!!」
お兄さんは素早く指を抜いて、カメラに俺が映るように動いた。
目の前が点滅して、アナルが激しく蠢かしながら勢いよく精液を吐き出した。身体が魚みたいに跳ねて、はひはひ声を漏らす。
お兄さんはそんな俺の耳に舌を差し込みながら囁いた。
「ちんぽ入れてみる?」
「は、はぃ…」