娘は少しK君の優しさに胡座をかいていたと思います。
本来なら私がしっかり嗜めるところなんですが、その方が私がK君と一緒にいられる時間が増える。
その魅惑に私は負けました。
次女は大学が遠すぎてしまうため一人暮らしを始めていました。
ですから、娘が仕事で留守がちな家に、二世帯とはいえふたりきりになる機会が多くなる訳で、親しくならないはずがない。
むしろ、この状況で距離が縮まらなかったらこの同居自体が失敗レベルだと思います。
時には二人で外食に出掛けることもありました。
渋滞とは無縁な土地柄なので、山の上のダム湖までドライブしたり、私達は娘抜きでも十分過ぎる良い関係性を築いてました。
些細な揉め事が起これば必ず彼の味方をし、一人前だけ極上の鰻をいただけば必ず彼に食べさせた。
もっとも娘にしてもブーブー不満をこぼしながらも、私達の関係が円満なのを内心は喜んでいるようでした。
ここまで私達の状況を書いて客観的に読み返すと、わりとよくある設定みたいに感じました。
意外と人間の暮らしのパターンなんてそうは多くはないのかもしれません。
自分達には物凄く色々あったような気がしていても。
この頃の私はまだ義母としての気持ちが勝っていました。
ですが、正直にいえば100はないと思う。
ふとした時にK君を男性として見ている時はありました。
例えば、娘夫婦のやりとりを聞きながら、二人はどんな風に愛しあっているのか想像している時がある。
その想像に出てくる裸体のK君に頬を染める自分は、その時はきっと女なのです。
私はこの時はずいぶん男性自体がご無沙汰になっていました。
そんなに必要だとも思っていなかった。
(前夫の浮気で懲り懲りに)
ですからひさしぶりのこうした感情に、戸惑いながらもときめいてもいました。こんな風な感情がまだ自分にもあったのかという。
この頃、私はあきらかにK君を想って自慰をするようになってました。
それも今までからしたら相当な頻度で。
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