禁断の木の実

妹がおかしな事を言うから気になって眠れなくなってる。
「この子を嫁にしてくれる話、考えてくれた？」
三人でベッドに入って、◎◎◎は熟睡、寝息をたててる時間でさ、
いつものように妹のお腹の子供に話しかけてたんだ。そしたら
そんな俺にそう言ったんだ。
「法的には無理みたいよ」答えた俺に
「そんなことはいいよ、わかってる」妹
「そっか、それなら分かったよ。◎◎◎は一生大事にするさ」俺
「ありがと、お願いします」妹
「おいおい、何だか気持ち悪いよ、どうしたの」俺
「気持ち悪いってなあに？、真面目なはなしだよ」妹
そして、俺の手を取って自分のお腹に当てると
「この子もね？この子はにーちゃんの子だからね？、にーちゃんと◯◯◯の子だからね？」妹
「おお。わかってるよ。◎◎◎と分け隔てなく幸せにして見せるよ、どっちも俺の子だよ」俺
「そっか、約束だよ？」妹
「お前もだぞ？、こんなこと言うと◎◎◎に怒られるかも知れないけど、俺にとってはお前が一番大事なんだからな」俺
「にーちゃん？」妹
「ん？」俺
「ありがとう」妹

そう言うと寝息を立て始めてしまったので起こすわけにもいかないし、一人取り残されてしまったような気分で眠れない。
リビングにきてエナジードリンクを飲んだら益々眠れなくなった(笑)
なぜ姪っ子を俺の嫁にすることにこだわるんだろね。
自分は嫁ではなく「いもうと」なんだと言うし、まあ、それはいいけどね。
どっちにしてもどちらとも婚姻届けはできないから、ただ大事にしていくだけが俺にできる唯一の事だ。生まれてくる子供もね。
さて、ベッドに行きます。


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