妹と俺は血が半分しか繋がってない。
同じ母親から生まれたけど父親は互いに違うんです。
俺が生まれてちょうど10年後に妹が生まれてます。
初めて妹にイタズラをしてしまった時、俺は自慰をヤリ狂ってた16才。妹はまだ6歳でした。
特にロリってわけじゃなかったように思うけど、妹の白くてまあるいお尻を見ていたらムラムラ、ムクムクとね。
兎に角暑い日だったな。薄暗くカビ臭いアパートでさ、母親は俺たちを育てるためにパートを2つ掛け持ちで、夜はスナックで酔っぱらい男達の相手さ。
過労でとうとうくも膜下出血で倒れてそのまま灰になって……不幸な人生だった。
母親が灰になったその通夜、何人かの親類が集まって俺たち兄妹の処遇を話し合っていた。
妹はその時もうすぐ学校に上がるはずだった。もう母親に何があったかしっかり分かる年齢だったから、泣きつかれて俺に抱かれて眠ってた。
その中の一人に例の叔父がいたんだ。
独身だったけど妹一人なら養女として引き取ると言ったんだ。誰も俺たちを養子にしたいやつは居なかったので即決だったよ。
俺の話になったので俺は高校を中退して自活するって言ったんだ。
誰も反対はしなかったよ。
アパートの始末が終わるとおの野郎ひ妹の手を引いて連れていった。
何度も振り反っては悲しそうな目を向けた妹の…………今。思い出しても胸が痛い。俺が育てるべきだったんだ。
でも、俺にはその自信がまるでなかった。
ある一人の叔母が。俺に言ったんだ。
「あの人はねえ、色々とね……早くあんたが引き取ってあげなさいよ」と、あの野郎の正体を知ってたんだろうよ。知ってて止めなかった。あの叔母も同罪だ。
時折妹から手紙もきてて、2回も引っ越しした挙げ句に音信が途絶えた。どこにいるかもわからなかったけど、万が一を考えて俺は自分のアパートを変えなかったんだ。
ワンルームで嫁と二人でさ、それが嫁の不満だったんだろうね。事情は話さなかったからね。一年で離婚したな。
妹から手紙が来たとき、マジで泣いたよ。
泣きながら封を開いた。
そして手紙を読んでもっと泣いた。
翌日、会社を休んで新幹線に乗って妹の所へと向かっている途中でも、何度も何度も手紙を読み返してたな。
本当にアパートを変えずにいて偉かったと、自分を誉めたもんさ。
妹のアパートは昔のあの頃のような暗く湿っぽくて、日の当たらない木造のアパートでさ、二人して涙の再会さ。
金の話なんかどうでも良かったんだ。全部俺が解決してやるつもりだった。溜めたアパート代も借金も何もかも心配ないと繰り返した。
そこに学校から帰ってきた姪っ子を見て腰を抜かしたよ。
あの何度も俺を悲しそうな目で振り返って消えていったあの妹が、帰ってきたんだからさ。
俺は、俺はさ、マジで生きてて良かった、コレで罪を償えると思ったんだ。
そんな経緯さ。
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