「ママが帰ってきて美琴ちゃんがいなくても心配しない?」妻が心配して聞く。
「だいじょーぶだとおもいます、まえにもあったし」
「そんなに泊まったりしてるの?」妻が目を丸くして聞くと
「んー、ママもたまにかえってこなかったりするし」
「…………」妻、絶句。
妻はコレでなかなかのお嬢さん育ちなので柊の言葉はかなりショッキングだったようだ。
柊の母親の仕事が「デリヘル」と聞いても不思議そうな顔をして大きな声で「でりへるって、なに?」と聞き返すくらいの世間知らずだ。
「ちゃんとご飯は食べてるの?」マジで柊を心配し始めている。
「おねえちゃん、うちでごはんたべれば?」娘までが心配して言うと柊が笑って娘の頭を撫でると「ありがとー、じゃあおねえちゃんとまたおへやでアソボっか」と言うと娘の手を握ってリビングから出ていく。
柊と娘のいなくなったリビングのソファーに座った妻が呟いた。
「本当にあんな子っているのね……かわいそう…」
「まあな、……かなり希だけと、広く見ればけっこう今は居るんじゃないかな」妻が淹れてぬれたコーヒーを飲みながら2階への階段を眺めた。
「ママが帰ってこないって……なに?」
「だってさ、客によっては泊まりもあるだろ」
「それはよくわからないけど、そういうもんなの?」
「まあな、夜の男の相手をする仕事だからな」
「パパもしたことあるの?」
「バカ、ねえよ」
「ほんとに?絶対に?」
「本当、お前みたいないい女が側にいるのにそんなムダな事しねえって」
「あらっ、……信じちゃおーかな」
「信じろ」
抱き寄せてキスをした。
「ね、……」
「ん?」
「妹、つくる?」
(柊に出したばかりで精液はカラっぽだ)
「今夜は柊がいるからヤバイぞ」
「ん、わかってる……」
「いつもの通りミレニアムベイビーにしねえか?」
「ふっ?……また大晦日なのぉ?」
「ん、溜めといて濃いのを注ぎ込んでやるからさ」
「うふふっ、バッカねぇ」笑った。
何とか誤魔化した。
2階から二人の楽しい笑い声が聞こえていた。
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