暫く空いてしまいましたが、続きます。
駅からKまで結構距離があるので、近くでレンタカーを借り
彼女とKに向かいました。
向かっている間も彼女の携帯には主からメールが来ているようで、
今日一日中脅されていた様です。
携帯の受信履歴を見せてもらうと、パートで勤務していた時間以外は約五分毎にメールを送って来ていました。
まともな社会人ならそんな暇は無いはずです、一体どんな人物なのか、やはり893関係なのか？
彼女も大分参っているようで、Kに行って状況が良くなれば、と思うばかりでした。
Kに着くと受け付けで、私から彼女が強迫を受けていると
申し出ました。
すると、生活安全課強行班の強面の担当者が対応に来ました。

担当者は厳つい体と強面なのですが、紳士的な対応で出迎えてくれました。
事の概要を説明すると、詳しく話を聞く為聴取室の方に案内されました。
が、自分はあくまで第三者と言うことで、部屋には入れませんでした。
担当者とその部下と彼女が部屋に入り自分は聴取室の近くに置いてある長椅子に腰掛け待つことにしました。

待っている間に彼女が警察にたれ込んだ事で、逆ギレして報復してくるのか、
何らかの取り引きを提示してくるのか、無条件に降伏するか、
いろいろ考えていました。
どれくらい待ったでしょうか
恐らく、一時間以上は待っていたと思いますが、
聴取室の扉が開く音が聞こえて中の三人が出て来ました。

以下は彼女の聴取室でのやり取りです。

聴取室では、事の成り行きやメールの内容を事細かく聞かれ全て話すと
やはり証拠も有り事件性が有るので、被害届を出せば直ぐに動いてくれるということでしたが、
大事にさせたくないなら、取り敢えず担当者の名前で警告文をメールしてみてはどうかと、
担当者から提案がありました。
大概のストカーや強迫等は八割九割これで相手が諦めるそうですが、保証出来るものでも無いので、
強迫がなくならなければ、被害届けを出す事にしました。

どうやら、担当者はメールの文章を見て主は常識的な人間性が見られ
893関係のように金銭的な取り引きをしてこないと判断したようです。

担当者が話す事を彼女が携帯に打ち込んでいきます。

文章を打ち終わり、○○警察署生活安全課強行班担当○○

と、署名を入れ主に送信しました。

送信して主が内容を読み終えたのでしょう
主からメールの返信がすぐにありました。
受信したメールを開いてみると、

俺の負けだ

（誰と戦っていたのでしょうか？）
と、謝罪する内容が綴られていました。

取り敢えず、謝罪し今後一再しないことも確認出来たので、
聴取終了になりました。
聴取室から出てきて、結果を聞くと自分は気が抜けてしまいました。
彼女も涙を流していました。
担当の方にお礼を言って彼女と車に乗り、家の近所まで送る途中コンビニの駐車場に車を止め落ち着くまで待ちました。
車の中で彼女はナンネットのIDややり取りのために使っていたフリーメールアドレスなどを消去しました。

すこしして二人とも気持ちが落ち着いてきたので、彼女を家の近くまで送り自分も帰宅しました。

一筋縄では行かなそうな相手で、大事になると思っていましたが、
呆気なく幕を閉じました。


その日夜遅く、主の正体が解ったと彼女からメールがありました。

その人物は最初に彼女の相談を受けていたあの男でした。
彼は出会い系SNSで彼女と知り合い不倫関係になったそうで、
携帯アドレスを変え他人のフリをして彼女にメールを送って、はじめは、観光地に行かせたりするような命令でしたが
徐々にエスカレートしていきました。

彼女の話をメールで読んでいて、何故か怒りの様な感情が込み上げ
てきました。

知らない相手からメールが来て、相手をするのもどうかと思うし
ましてや嫌がらせのメールが来た時点で直ぐにKなり弁護士なりに
相談に行かなかったのか？

旦那との関係が希薄になり、出会い系SNSで相手を見つけ数人の男
性と
不倫関係をしていたようです。
自分はこの件でKや法律事務所の無料相談にも電話したりしました
が、
みな一様に
”子供じゃないんだから、そんなもん最初から相手にするな”
と言う答えでした。自分も、そう思いました。
結局はそういう事が好きな人だったんでしょうね、彼女は。

この件が終わった直後は人助けした気になっていい気がしましたが
後々冷静になると、アカの他人の為に何してるんだろうと思うこと
が多くなりました。

主も彼女もここを見ているか分かりませんが、上手に遊んでくださ
いね。
自分も弄ばれないように気を付けますんで。

この辺で終わりたいと思います。

乱筆乱文失礼しました。