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2022/08/01 16:17:46 (2rtvIHAz)
家の近くの山を一人歩いていると大きなねむの木が花を満開に咲かせている
あわせてヤマユリの花の香りが風のない中でも鼻腔に届いた
数年前亡くなった父の墓参りをした
旧盆だからといってやって来る人もいない
八十を過ぎて亡くなった父の兄弟、知人などあらかた亡くなっているのだった
お・じ・さ・ま
家につこうとしたその時若い女性の声がしたのでふと顔を上げるとずいぶん垢抜けしたお嬢さんだ
花柄のキャミソールミニワンピに白い編み上げのサンダル
ここら辺の村ではついぞ見たことのない実にけしからんいでたちだ
手を振りながら近づいてくる小娘に軽く会釈を
やだ
伯父様
お忘れになったの
立ち止まりまじまじと顔を拝むとどうやらそれは姪っ子の智恵だった
小柄な体だったが胸とおしりは大きい
記憶の中では前髪を垂らしたセーラー服の似合う少女だった
年齢は番茶も出花か
そりゃそうと
今は何しているの
と聞くと
ナース
とのこと
お母さんのせっちゃんは元気
畳みかけるような質問に少女は少し黙り込んだ
それですが今朝は少しもみ合ってしまって
もみ合い
実は弟が離婚して娘の智恵は母親の節とともに母の実家で暮らしていた
もみ合いって何をやりあったの
それは
説明がしにくそうだ
おうちに帰るよ
お風呂を沸かそう
虫に刺されるといけない

田舎で周りに家もないが誰が見ているか知れやしない
客観的に見てこの子は上玉だ
ところで今日は何をしに来たの
麦茶とアイスバーを用意して茶の間のテーブルで向き合う
おじいちゃんのお墓参りを
うん
ごもっともな返事だ

いや
そういうことでは

いいか
虫に刺されるからまたにしよう
せっかく来てくれたのに残念だけど
見るとアイスを咥えたまま寝てしまったようだ
その日の蒸し暑さでバニラが溶けて口元から零れ落ちる
ほらほら
疲れているなら横になりなさい
ごめんなさい
トイレお貸しください
立ち上がりトイレに向かう少女の後姿はきれいな足が妙に心をざわつかせた
おっと
いけない
俺は今賢者の城の主だ
それはこういう田舎では常に求められる態度だ
汗をかいたろう
お風呂沸いたよ

着替え持ってきてないの

こんちゃあ
またこんな時に
少し離れたところにあるご近所の男衆が集まってきたのはその日の寄り合いがあるからだった
すっかり忘れていたが宿の当番だった
なにも用意していない
あれ
女陰の匂いだ
誰かが小声でひそひそと話を始めた
あんたも隅に置けないねえ
こんな愛人どこに隠していたんだい
どかどかと上がり込んできたのは数人の男たち
姪っ子の智恵を見る目の色がみるみる変わっていった
あはは
そんなんじゃないすよ
必死に賢者モードをアピール
誰か着替えを持ってきてやれよ
年寄りが若い衆に声をかける
コンビニでビールもな
それと紙コップ
いや助かります
そんなこんなでともかくも姪っ子の智恵は入浴できることになった

はい
若い娘の汗がしみ込んだキャミワンピです
編み上げサンダル
ティーバックもお付けいたしましょう
一万円は高いかな
伯父様
使用済みなんだからもっと安くしなきゃだめよ
ロンティーから白い木綿のパンツが見え隠れする
その奥の微妙なよじれが男衆の視線を呼び込む
一万円で買った
はい
他がなければ
セリは終わった
年寄りの手に渡った三種のアレは今後どうなるのか
若い衆が買ってきたビールも飲まず男たちは引き上げていった

楽しかったわね
伯父様
おじいちゃんの林間教室を思い出したわ
なにそれ
子供のころ訪れた父の実家で夏休みの子供たちに祖父が用意したイベント
野山を歩くというだけのものだったが
さっきのセリですっかり賢者の城は落城してしまった
アイスバーまだあるよ
食べる
うん
あのね
伯父様のミルクバーが私は欲しいの
熱いミルクを私にかけてください
えっ
智恵ちゃんいけないよ
イメージが壊れるし
それに
それに
おじさん本気になってしまうだろ
伯父様の本気汁いただきました
その日の晩清純だった姪っ子のイメージは脆くも失墜した
ヴァージンは高校のバスケ部の先輩に捧げました
本当は伯父様にあげたかったの
だから
だから
今日はお願いしていいですか
な・ま・な・か

 
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