慶子は話し合いの中で相手の男性をほめて持ち上げた。
それは旦那への当てつけだった。
相手の男性が、どれほど話を聞いてくれる人であるかとか、優しく接してくれるかとか。
そして、セックスの相性の良さも赤裸々に語った。
相手の男性が、タフで、一度のセックスで何度も絶頂に導いてくれるとか。
セックスレスになる前でさえ、自分勝手にイッてしまう旦那とのセックスに満足できていなかったとか。
同席して話を聞いている私からすれば、慶子が、不倫相手とのセックスについて語る様子に、異様に興奮した。
当然だが、日頃、慶子とは卑猥な話はしない。そんな慶子の口から、セックスについての言葉が溢れ出てきた。
私が昨年半ばから慶子がきれいになったと感じたのは、思い違いではなかった。
その頃から、慶子は不倫相手とセックスし、2年ぶりのセックスに満たされていたのだった。
慶子の旦那の怒りも相当なものだった。
が、ここで書いたところで。。。それはここでは話題にしない。
不倫相手への民事とか、離婚とか、親権とか、協議はまだ続くようだ。
今回の件で、セックスについてつくづく考えさせられた。
私は妻を満たすことができているのだろうか。