知り合ったのは、7年くらい前でした。
その1年後に付き合いはじめて、2年後にお別れでした。
初彼しか経験のなかった私に、セックスの素晴らしさを教えてくれた前彼でした。
丁寧な愛撫、ねちっこいクンニリングス、クリトリスを吸われながら舐められて、私は前彼で初めて逝くという経験をしました。
フェラチオの舌使いを教えてくれたのも、前彼でした。
「うん、うん、なっち、気持ちいいよ。なっち、上手になったね。」
前彼にそう言われるのが、とても嬉しくて、いっぱい舐めていました。
前彼、コンドームが嫌いで、
「俺、なっちと粘膜同士で触れ合いたいんだ・・・」
って言われて、生挿入を受け入れていました。
やがて、前彼のおちんちんでも逝くことを知って、クンニリングスで1回、挿入されて1回と、毎回セックスでは2回逝かされていました。
あまりの快感に前彼にしがみついて、
「なっち離せ、出ちまうよ!ああ~~」
生れてはじめて中に出されて、熱い精液の感覚に恍惚としていましたが、ハッと我に返り、精液を掻き出したことがありました。
数日後に生理が来て、ホッと胸をなでおろしました。
若かった私は、前彼に愛されているかいつも不安で、前彼の愛が信じられなくて、私の我儘をきいてくれるのが前彼の愛だと勘違いしてしまいました。
私の可愛げのない我儘で、前彼を困らせていたのです。
幼すぎて、前彼と次第にすれ違って、終わっちゃいました。
「なっちのことは好きだけど、少し、距離を置きたいんだ。」
って言われて、一度別れた感じになりました。
たまにラインして、時間が合えば会って食事くらいはしたけど、セックスは無くなりました。
そして、距離を置いて1年後、前彼は大学の先輩の会社に引き抜かれて、仕事を辞めて遠い街に引っ越してしまいました。
「イイ男さがせよ。それから、我儘は可愛く、ほどほどにな。さよなら、なっち・・・」
前彼と会えなくなって3年、前彼、元気にしてるでしょうか・・・
私、前彼のお嫁さんになりたかったけど、今なら、なぜ前彼に距離を置かれたか理解できます。
今でも、前彼の精液をアソコで受けた熱い感覚、覚えています。
今年、前彼に距離を置かれた時の前彼と同じ年齢になりました。
前彼がもう会えない人になってから、辛いことがあって前彼に甘えてラインしてしまったことがあったけど、一度も既読になることはありませんでした。
もう、私のこの先の人生に前彼が関わる事はないと悟って、泣きながら前彼の連絡先を消しました。
そして、前彼が心の支えだったことに気付くのです。
前彼がいたから救われたことが、何度もあったことを思い出すのです。
失ってから初めて、前彼の大切さを思い知ったのです。
もし、一度でも前彼がラインを返してくれたなら、私はずっと前彼に甘えたでしょう。
何度かラインしても既読にならなかったのは、私に、前彼がいなくても強く生きろとの前彼なりのメッセージだったのでしょう。
そんな前彼に、直接伝えられませんが・・・
なっち、お嫁にいきます。
色々と困らせて、ごめんなさい。
あなたに、愛がどんなものか教えられました。
私を強くしてくれて、ありがとう、そして、さよなら・・・