他のスレ読んでうちにも架空請求が来た時の事を書いてみます。
ある日実家の電話が鳴った。
俺は新聞熟読中。
親父が電話を取ると何やら慌てている。
「何したの?」
ちょっと気になり聞いた俺。
「○○が事故を起こして人を轢いたって…」
どうやら弟が人を轢いたらしい。
最初は俺も焦った。
「お母さん!」
俺は慌てて母親を呼んだ。
かなり慌てた親父はちょっとパニック。
「貸して貸して!!」
と受話器を奪う俺。
電話を代わると向こうからは県警の交通課を名乗る男、そして相手は妊婦で破水したと。
この時点でやっと『は?』となる俺。
警察の後ろでは男が泣いている。
弟に代わってくれとお願いしたが、取り乱して泣いておりとても代われないと。
「良いから出して!!」と怒鳴ると電話を代わった。
『ヴ・ヴ・ヴ…ゴベンナザイ…ウワァ~ン!』って感じ。
まぁ年寄りならともかく気付くよね。
しかも読んでた新聞に記事出てたし。
示談金100万だか200万で相手は警察にはつき出さないらしい…
警察も呼んでて、破水して流産してるなら相手が許しても普通警察は許さんでしょ(笑)
「ちょっと待ってて」
相手に伝えて保留にすると親父に言った。
「これ、詐欺だよ…」
目を白黒させる両親。
「どうすれば良いですか?」
笑いを堪えて呼び出して警察にでも突き出してやろうか…とも考えたが仕返しも嫌でどうしようか、と考えていた。
受話器の向こうでは警察とやらが早く早くと騒ぎ、弟らしき人は泣いている。
さらには他の警官B,Cがエキストラとして参戦してきた。
「ただいまー!」
呑気な弟の声がした。
「今、弟が帰って来たんですけど…弟にお金を持たせれば良いんですか?てか泣いてる弟って誰?」
と聞いてみた。
「………間違えました、スイマセン」
とてつもない間違い電話だった。
その後、帰って来た弟に家族一同詰め寄った。
『お前!変な所で金借りてないよな!?』
『だれそれ構わず家族の話ししてねぇか!?』
等々色々
訳も解らず兄貴に殴られるかと思った…と後から弟に言われた。
弟が一番の被害者だろうなぁ…
親父も普段は堂々としてるのにあんなにパニックなるとは思わなかった。
結局警察には届けたけど数年たった今も犯人逮捕、とは聞いてないな。
あんまり笑えない話しでしたね、ゴメンナサイ