2020/05/04 18:53:01
(..QT5adZ)
12年前、新入社員として初めて配属され、3年間を過ごした地方都市の支
社へ出張がありました。
そこは人口20万人で、最寄りの新幹線の駅まで40分、何より、9年前に、
妻の前に付き合っていた前カノと出会いと別れを演じた、思い出の詰まっ
た場所でした。
駅に降り立つと、いきなり前カノに泣いて見送られた改札で切なくなりま
した。
駅を出ると、前カノとの思い出が蘇る9年前と同じ街並み、よく仕事終わ
りに待ち合わせをした駅前のマック、週末に二人で呑んだ居酒屋に胸熱で
した。
支社で10時半から1時間の会議、午後、約2時間の打合せを終えて、15時ご
ろ支社を出ました。
16時半の電車まで、懐かしい街をブラブラしました。
自分が住んでいたワンルームマンションを見上げ、前カノを連れ込んで、
初めて一つになったときを思い出しました。
色白のもち肌に鮮やかに裂けた陰裂、柔らかな抱き心地、初めて結ばれた
感動、必死で快感を堪え、喘ぎ声を押し殺した前カノを思い出しました。
よく買い物をしたスーパーマーケットの前を通り、止せばいいのに何度も
通った前カノのアパートの前に佇みました。
当たり前ですが、彼女が住んでいた部屋には、違う名前が掲げられていま
した。
彼女も仕事があって、遠距離恋愛は無理との判断で、泣く泣く別れまし
た。
なぜ、結婚という判断をせず別れてしまったのだろうと、今は思いました
が、当時はまだ若く、その選択肢がありませんでした。
懐かしさより、切なさが蘇った残酷な出張を終えて、帰路につきました。
電車の中で、窓に映る自分の顔を見ていたら、前カノとの事が思い出され
てきました。
腰に手を回したときのくびれ、そしてそこから太腿にかけてのムッチリラ
インはタイトスカートが良く似合っていました。
ブラウスの中で揺れた柔らかく形のよいDカップ、そそる身体を思い出し
ていました。
窓の外にインターチェンジが見えて、そこにラブホの朱里が・・・ああそ
こに何度か入って、前カノを椅子に縛り付けてSMごっこをしたのも思い
出しました。
配属されて半年で付き合いだし、2年半愛し合った前カノ、忘れられない
ムッチリボディ、日々繰り広げた官能のひと時、今、前カノはどこにい
て、何をしているのでしょう。
私は、3年で移動した県庁所在地の本社で、その年に新人で入った地元短
大出の女の子と恋仲になり、年頃も良かったのでそのまま結婚しました。
その後、第一子出産で妻が退社し、第二子も生まれて幸せです。
そして、本社には9年間、内部移動でずっといます。
9年ぶりに前カノの思い出が詰まった支店に出張して、もしかしたら私
は、幸せで暮らしている前カノに会いたかったのかもしれません。
それは叶いませんでしたが、前カノが幸せでいることを祈りたいと思いま
す。