つまり病院での付き添いから、一時的に解放される。
帰宅する前にもう一度お願いしたい、そうゆう内容の話でした。
その治療により息子さんが良くなれば、そのまま退院の可能性、もろもろの話の結果、俺は奈美さんのお願いを聞き入れました。
俺の仕事休みの日、奈美さんは朝、病院から出てきました。
当然息子さんには帰宅するからと言ってのことです。
仮住まいも引き払ってました。
ですからホテルです。
『夕方四時のバスに乗れればいいから、それまでお願いしたい』
奈美さんを乗せ、ホテルに向かいました。
仮住まいの狭いシャワー室とは違い、広い浴室にて、まるでソープ嬢のように俺にサービスする奈美さん。
ふかふかの肉体を駆使し、パイズリも披露してもらい、俺は奈美さんペースに巻き込まれました。
浴室で一発、ベッドで二発、すべて外に出してました。
奈美さんは俺のカウントでは八回くらい、イクを言ってたと思います。
三時半、逆算するともうホテルを出ないとならない時間。
名残惜しそうにしてる奈美さんが印象に残ってます。
着替えが入ったリュックと旅行ケースをかかえ、バス発着所に向かう奈美さん。
『また戻ってきたら会ってくれる?』
俺は答えました。
『息子さんが退院して戻って来ないことを望むよ』
『そうね、それが一番だよね』
地元に帰っていった奈美さん、奈美さんからメールもないし、俺からもメールはしないでいました。
親父退院後の三ヶ月定期検査、親父や奈美さんがいた部屋を、検査中に行ってみました。
息子さんはまだ入院中でした。
俺の訪問を喜んでくれた息子さん。
お母さんも時々見舞いには来てると聞きました。
そして退院が近いことも知りました。
その日の夜でした。
久々に奈美さんからメールが来ました。
『お見舞いしてくれたそうで、大変喜んでました。完治とまでは行かないものの、地元の病院に定期通院して様子を見ることになりました。次の検査次第で退院です。ありがとう』
みたいな内容でした。
良かったね、みたいな返事を一応しました。
でもその後、何ヶ月たったか忘れましたが、仕事中その病院の前を通ると、奈美さんが歩いてるのを見かけました。
また容態悪くて戻ってきたのか、覇気のない様子でした。
声をかけようか、はたまたメールしようか迷いましたが、俺はそのまま信号青で、走り去りました。
それ以降は不明です。
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