去年の夏、猛暑から逃れるために家内と出かけたショッピングモール。何を買うでもなくぶらついて、ちょっと疲れたのでフードコートでドリンクを飲みながら一休みしていると、二つ隣のテーブルに同じ町内の高橋さんの奥さんがいることに気付いた。家内も気付いて挨拶しようとしたが、知らない男と一緒で顔を近付けて話に夢中の様子だった。
家内が食料を買って来るからここで休んでてと席を空け、することもないので高橋さん達の様子をボーッと眺めていると、男と手を繋いで楽し気に去っていった。親子かと思うほどの若い男だなぁくらいでその時は気にもとめていなかった。
しばらくして家内が戻ったので家に帰るつもりで駐車場へ向かう途中の階段の踊り場で、高橋さんと若い男が抱擁しているところに出くわした。見ないふりをして足早に車に乗り込み、エアコンをつけて家内と、顔を見合せ
「見たか?」
「うん、浮気してるんだ高橋さん」
「黙っててあげた方がいいよな」
「当たり前でしょ、旦那さん福岡に単身赴任してるそうよ」
「ふ~ん、興味ないよ、それより久しぶりにこのままラブホ行こうよ」
「そうね、あなたご無沙汰してるでしょ、あたしのことほったらかしといて、今日は満足させてよ!」
「ああ、思いっきり逝かせてあげるよ」
ということで通りかかったお高めのラブホに入り三戦交えて、日も暮れて来たので帰宅しようと駐車場を出ようとすると、青いスポーツカーがこちらの車の後方から勢い良く出て来た。ラブホの敷地から通りに出る際に一旦停止すると、何をしてたのか追突してしまった。
私は車を停めて降りていき、運転手の方に向かっていくとフロントガラス越しに見えたのはさっきの若い男、当然助手席には高橋さんの奥さん。窓を開けさせ
「どうしたの、わき見でもしてたのか?」
「すみません、ちょっと・・・」
ハンドルを握る手の下は、ファスナーが空いてあそこがいきり立った状態で、助手席の高橋さんは顔を手で覆って隠していた。
「お兄さん、そういうのは言い訳できないでしょ。連絡先教えて。うちは新車なんできっちり修理してもらわないとな」
「はい、当然です。本当にすみません」
ダッシュボードから紙を取り出し連絡先を書いて渡してきた。あとで聞いたら、高橋さんの奥さんとは出会い系サイトで知り合い、初めて会ったとのこと。その日は修理費をはらうことを約束させてわかれた。
家内は相手が高橋さん達とは知らない。顔を見られたくないので、助手席で顔を伏せていた。
一旦帰宅してディーラーに修理依頼と代車の手配を済ませて、相手は大学生で保険で対応することや、保険で不足する場合は自腹で払うことをメモに書かせてあることなどを伝えて、その後は何事も無かったような日々が1週間くらい過ぎた。
家内は仕事、私が休みの日、たまたま近所のコンビニで高橋さんの奥さんとばったり会った。
「こんにちは、暑いですね」
おどおどしながら
「この前はすみませんでした、何かお詫びさせて下さい」
「わかってたんだね、私は大人だからご主人には秘密でいいでしょ」
「えっ、そんな、奥さん怒ってるでしょ」
「家内は気付いてないですよ、控え目で清楚な感じの奥さんがあんなことしてるなんて、ちょっと驚きましたよ」
顔を赤らめて
「お時間あるようなら、せめて今からうちに来てもらえませんか?あの子では支払いできないでしょ、少し私が負担させてもらえればありがたいのて」
「そう言うことなら、玄関先までね」
先に高橋さんを帰して、少し間を開けてからチャイムを鳴らすと、コンビニに着てきた服とは違い、NPNBタンクトップにショートパンツ姿で出て来た。
「ごめんなさい、暑いからこんな格好で。上がって下さい、冷たいものを出しますから」
「そんな、ここでいいですよ」
「お願いですから上がって下さい」
仕方なく案内せれるままリビングに入り、ソファーに腰掛ける。
お子さん達は、皆遠方で一人暮らしらしく、普段から高橋さん、美樹は寂しい日々を過ごしてるとのこと。
ご主人は、月に一回帰って来てとんぼ返りだとか。
家内とは二つ違いのアラフィフ50前。肉付きの良いグラマータイプで、顔は三原じゅん子似の美人で町内では有名だ。
「さあどうぞ」
炭酸飲料を出しで来たので、ありがたくいただき飲み干した。
「ああ旨い!ありがとう」
「あの、この前のことですが、本当に誰にも話してないんですか?」
「心配しなくていいですよ、私だけです。出会い系なんて使わなくても、私を誘ってくれれば即OKなのに!て冗談ですよ。奥さん綺麗だし、タイプなんでからかってみただけですよ」
とここまでは嘘八百、本当はものにしたい下心でいっぱいだった。
「冷やかさないで下さい、私みたいなおばさんは誰も相手してくれないですよ」
「いやいや、ご謙遜!本当に綺麗だし、ほらこんなになってるでしょ」
と股間を指差した。
顔を赤らめているが、その目は私の股間に釘付けだった。
すかさず「奥さんのその格好見て興奮しない男はいないでしょ、誘ってますよね。恥ずかしがらずにこっちに来たら?」
躊躇いながらも腰を上げて横に座った。
「答えだよね」
無言のまま肩に寄りかかってきたので、そのまま抱き寄せ服を脱がして胸を揉み、下に手を這わせると既に大洪水だった。
一戦交えて
「内緒事ができましたね、今度からわたしをご指名でね」
これからしばらく女に困らないと思う。