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セカンドバージン
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:セカンドバージン
投稿者: モンスーン ◆LcZFM.jE8Y

主婦の亜希子は居場所のない家庭に疲れきっていた。自分の存在を確かめるかのように自ら慰める毎日。

そんなとき、パート先のスーパーに大学生の萩野がアルバイトとして入ってくる。彼の教育係となった亜希子は彼と同じ時間を過ごすうち、しだいに彼の優しさや温もりに気付いていく。

人妻と大学生、静かに燃え上がる禁断の恋物語の結末とは。


本編へ続く


※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

2019/04/19 11:55:33(AJ.ua0Tx)
27
投稿者: モンスーン ◆LcZFM.jE8Y
〉24様

再びのコメントありがとうございます。
エロ描写についてお褒めの言葉を頂き嬉しく思います。
「人妻の葛藤」ですね...今後に活かして参ります。
ストーリーはこれより終盤に入ります。
ぜひ最後まで閲覧頂ければ幸いです。


19/04/20 19:33 (Rnxj3KVT)
28
投稿者: モンスーン ◆LcZFM.jE8Y
亜希子さんと初めてひとつになれた夜。
僕達は朝まで何度も求め合い愛を確かめ合いました。

僕はいつの間にか寝てしまっていたらしく、目が覚めたのは翌日のお昼前のことでした。

その日午前中から入っていた大学の講義は完全にすっぽかしてしまったことになります。


そのとき、僕はハッとしました。
ベッドに寝ていたはずの亜希子さんの姿がどこにも見当たらないのです。
もちろん風呂場やトイレにも。

脱衣所に置いてあった亜希子さんの服は全部無くなっていました。
代わりに僕が貸したTシャツだけが綺麗に畳まれて置いてありました。

電話を掛けてもメッセージを送っても何の反応もありません。

僕は慌てて着替えを済ませ、ボサボサ頭のまま原付バイクで走り出していました。

とりあえずスーパーに行くしかアテがありません。

裏口に回る時間すら惜しかった僕は、客用の入口からスーパーに入りました。

バイト仲間のおばさん2人が僕を見つけ声をかけてきます。

「あれ~、萩野君、今日は夜からでしょ?」
「ほんとどうしたのよ? そんなに慌てちゃってぇ」

『はぁ、はぁ、亜希子さん、、瀬野亜希子さんは来てませんか?』

僕は必死の形相でおばさん達に聞きました。

「瀬野さん? 少し前に店に来たんだけど、そのままパートを辞めて帰ってっちゃったのよ」
「人手が足りなくて困ってるっていうのに、自分勝手もいいとこよ、まったく」

タイミング悪くすれ違いでした。
しかも、亜希子さんがパートを辞めた?!

僕の頭の中はますます混乱しました。

『すいません、僕、今日の夜のバイト休みます。店長にそう伝えてください、ほんとすみません!』

僕は、呆気にとられているおばさん達に頭を下げて、スーパーを後にしました。

19/04/20 19:45 (F.mH0ggL)
29
投稿者: モンスーン ◆LcZFM.jE8Y
萩野君と過ごした夜のことは決して忘れることはないでしょう。

温かい幸福感に満ち溢れたとても甘いひとときでしたから。


と同時に、私は罪悪感を強く感じたのです。

私の一時の気の迷いのせいで、20歳以上も歳の離れた男の子の家にあがりこみ、そして幾度も体を重ね、彼の大切な童貞を奪ってしまったのです。
さらに私は家族をも裏切ることになってしまいました。

彼は私のことを心から愛してくれているでしょう。
でもいつかはそれが重荷になるときがくるはずです。
同年代の女の子と普通の恋愛をしてほしい。
私の複雑で辛い人生に彼を巻き込むわけにはいきません。

私は彼の前から消えるべきなのです。

私に与えられるべき愛情はあの夜に彼にすべて与えてもらいました。
もうそれで十分幸せです。


私は棒のようになった脚をなんとか前に動かしながら、記憶を頼りに自宅まで戻ってきました。
もうどれだけの時間と距離を歩いたか分かりません。

「ただいま...」

平日の昼間ですから、ただいまを言ったところで家には夫も息子も誰もいません。

朝から何も口にしないまま歩き疲れた私は、そのまま玄関にへたり込み意識を失ってしまったのです。

19/04/20 19:48 (F.mH0ggL)
30
投稿者: モンスーン ◆LcZFM.jE8Y
スーパーを出た後、僕はある場所に向かっていました。

それはとある街外れの閑静な住宅街。
スーパーからはかなり離れた場所です。

以前亜希子さんとの何気ない会話の中で、その住宅街に住んでいると聞いたことがあったからです。
ただ詳しい住所までは分かりません。

その住宅街には同じような形や色の家がいくつも並んで立っています。

僕はそれを一軒一軒表札を確認してまわります。
“瀬野”という名字は珍しく、そう多くないはず。
もし見つけることができれば、そこが亜希子さんの家でほぼ間違いないと考えたのです。

ただ、それは途方もないことでした。
その広い住宅街にはいったい何軒の家があるのかすら見当もつきません。

それでも亜希子さんとの運命の糸を信じ、僕は懸命に探しました。

19/04/20 19:50 (F.mH0ggL)
31
投稿者: モンスーン ◆LcZFM.jE8Y
ようやく意識が戻ったとき、外はすでに日がずいぶん傾き夕方近くになっていました。

まだ若干のめまいを感じましたが、壁伝いになんとか歩いてリビングへ行くと、テーブルの上には夫の書き置きと思われる1枚のメモが置かれていました。

“亜希子、おめでとう。そして、おかえり”

いったいこのメモがどんな意味なのか、私には見当もつきません。
何かのいたずらのつもりでしょうか。

しばらくの間、私はそのメモを手に立ち尽くしていました。


すると突然、玄関のドアが開く音がしました。

私はその音に驚き、反射的に身構えました。

19/04/20 19:54 (F.mH0ggL)
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