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昔話
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:昔話
投稿者: トニー ◆7L55W/hTCQ
これは俺のヒストリー

簡単にスペック
現在40台後半
身長185
小学生の頃は水泳と柔道
中学は柔道
高校はツッパリ出したし何もしていない
生まれも育ちも田舎県田舎市(西の方)
高校卒業後、3年間だけ就職先の大阪で暮らした以外、地元から出てない。
体格だけは人一倍大きい
柔道のせいか水泳のせいか、今でもガッチリしている。
顔は普通だと自分では思っているけど、普通以下かも?


これはエロ話しだけど
エロ描写ほとんど有りません。

《1》
まだ、昭和の時代

小学生の頃から習い始めた柔道で黒帯を取り
全国大会で個人3位になった中学2年の夏休み

そろそろ休みも終わりが見えて来た8月後半
僕は借りていたレコードを又貸ししていた友達の家に取りに行った
(今と違って翌日返却が基本、出来れば当日返却したい時代)
が、母親が出て来て、遊びに行っていて留守だと言われた。
その時、大学に進学したお姉さんの明美ちゃんが帰省している事が分かった。

晩方には帰ると聞いたので、後で来ると伝えて友人宅をあとにした。
予定も無かったので、他の友達の家に行くも全員出掛けていた。
溜まり場だったゲーセンに行っても誰も居ない。
こんな時に限って誰も捕まらない。
ゲーセンで少しゲームしながら誰か来ないか待って居たが誰も来ない。
諦めて帰ろうとした時に明美ちゃんが1人でゲーセンに来た。
話掛けられて、事の顛末を伝えたら「弟の責任だから私がデートしてあげる。」と言われ半ば強制的に連れ出された。
聞いたら、明美ちゃんも帰省して来たけど、暇を持て余して居たらしい。
当時、中2のチェリーには年上のお姉さんと並んで歩くだけでドキドキし過ぎて、道中何を話したかなんて殆ど記憶に無い。

この時、初めて喫茶店に入った。
飲んだ事なんか殆ど無いアイスコーヒーを頼み、ただただ苦いだけの飲み物を飲み、カッコつけようとした。
始めのうちは、色々聞いた。
都会の大学のどうだとか、一人暮らしはどうだとか、慣れたかとか。
それに対して明美ちゃんも聞いてくれた。
柔道はどうだとか学校はどうだとか
だけど1時間もするとネタが切れて来て沈黙が増えて来る。
それでも明美ちゃんは色々リードしてくれる。
自分自身がその頃の思い描いてた男像との落差に惨めになりだした頃、「帰ろうか」の一言に救われた。
後で思えば、そのタイミングを見極めた、流石に大人の女性といったところか。

一度、自分の家に帰り、改めて出直すと伝え、その場は別れた。

晩方、友人宅に行くとレコードを受け取り出ようしたら、明美ちゃんが「私もレコード見にいく」と言い出し一緒にレンタルレコードに行く事になった。
自転車に2人乗りして、向かった。
手を腰に回したり、オッパイだ背中に触れたりを期待したけど、そんな事は無かった。
だけど、肩に手を置かれただけで、チンポは大きくなった。

さっさとレコードを返して、明美ちゃんを待っているとすぐに手ぶらで出て来た。
『あれ?レコードは?』
「明日、東京に戻るから借りても返せないからいいや」
『アハハ、そんなん分かってたことなのに』
「ホントだねwそれよりちょっと付き合ってよ。」
『どこに?』
「地元も明日までだし、○川の土手に行きたいの」
『そんなことならいいよ』
と言うことで土手に行き暫く川を眺めていたら、急に
「俺君は童貞?」
『・・・はぁ?』
「だから、女とヤったことあるか聞いてるの」
『え?なに急に・・・え?』
甘えた声で
「いいから答えてよぉ」
カッコつけて有るとか答えようかと色々考えたけど結局
『・・・無いです』
「よし!分かった!」
『はい?』
「私に童貞くれない?てか、ちょうだい!」
『はい?・・・はい?』
思考がついて行かずパニック
「はい!行くよ」
『え?何処に?』
「青姦するわけにいかないし、SEXって言ったらラブホでしょ」
『アオカンってなに?え?ラブホ?』

当然SEXには興味は有るし明美ちゃんをオカズにしたこともあるけどいきなりの展開。
手を繋がれほぼ強制的に近くのラブホへ

手際良く部屋を選び、さっさと中へ。
コッチに考える間は与えてくれない。
部屋へ入るなりいきなりキスされた。
それも、チュって感じじゃ無い、舌を出し来た。
僕のファーストキスはいきなりディープキス
ここまでくれば覚悟を決めて、無い知識をフル動員して舌を出して答えようと頑張ります。
キスってこんなに気持ち良いんだ~って本気で思った。

濃厚なキスをしながら明美ちゃんは僕の服を脱がして来ます。
僕も同じ様に明美ちゃんの服を脱がそうとするけど、うまくいかない。
僕の服だけ順調に脱がされ、あっという間にパンツだけの姿にされた。
「イイよ、全部わたしに任せて。一緒にキモチ良くなろ」
『あ・・・お願いします。』
「はいw任せて」

明美ちゃんは自分で服を脱ぐとさほど大きく無いオッパイと少し薄めの毛が生えた全裸を晒します。
始めて見る女の体。
チンポはビンビンで痛い位です。

サクっと僕のパンツを脱がすと、まだ包茎だったチンポを掴み
「剥いた事有る?」
『有るけど先っちょの刺激が強過ぎて普段は皮を剥かないです』
「解るけどダメだよ。普段から剥いとかないと、刺激に慣れないし、成長出来なくて短小になっちゃうから」
『頑張ります・・・』
すると、ズルッとチンポの皮を剥いた。
と思ったらチンカスだらけのチンポをいきなりしゃぶり始めた。
『あ・・・ダメ・・・汚ない」
咥えながら「大丈夫、美味しいよ」

今考えたらたいしたテクニックは無く
ただ吸いながら上下するだけのフェラも剥かれたばかりの童貞チンポには刺激が強過ぎ。
30秒位で出そう。
『出ちゃう・・・』
「出して。飲んであげる」
AVもマトモに見れない時代にそんなエロい事言われたら一瞬で出ちゃいました。

出した後も離してくれず、気持ち良いようなくすぐったい様な変な感覚。

やっと離してくれたらそのままベットへ連れていかれ、寝かされた。

またディープキス。
精子の味が・・・

首、胸、お腹と徐々に下に舌を這わせる。
その頃にはもう勃ってる。

またフェラしてくれる。
今度は一発目より多少平気。

「それじゃ挿れるね」
『あ、お願いします。・・・あ、ゴムは?』
って言ったころにはチンポは明美ちゃんの腟内に
「初めてだし生で女を味わって。外に出せば平気だから」

初めての膣内は想像以上に気持ち良い
2分もしないうちに出そう。

『ヤバイ、出そう。』
「まだ、我慢して、私も気持ち良くなって来た」
『ダメ、出ちゃう』
「SEXはオナニーと違って相手も気持ち良くなって初めてSEXなんだから、もっと我慢しなさい!」
『そんな事言われても・・・お願い抜いて・・・』
「じゃぁ出して良いよ。今日は大丈夫だから」
『あぁ出る!』
「イイよ~、私でイッて~」

思いっきり膣内出ししちゃいました。

抜かれたマンコから精子がボタボタ垂れて来た。

「今度は俺君の番ね」
『初めてだしどうすれば・・・』
「私がヤった様な感じで、スキにしてイイから、思う様に触って。」

う~ん
まずはキスから
首、胸・・・
柔らかい・・・
てか女の体の全てがスベスベして柔らかい。

夢中でオッパイ舐めたり揉んだりしてたらリクエスト
「オッパイは下から上へ揉み上げる感じで、舐めるのは乳首だけじゃ無く、オッパイ全体を舐めて」
リクエスト通りしてたら明らかに今迄と喘ぎ方が変わった。

十分にオッパイを堪能していよいよ下へ

そこで初めて気がついた。
さっき膣内出しした。
マンコに精子が思いっきり入ってる。
キスの時は飲み込んだ後の残り香。
しかし、今度は原液。
だけどまともに一度も見た事の無いマンコをじっくり見たいし舐めたい。

しかし、ここまで来て引き下がれない。

動きは止めずに考えたけど、性欲に負けてマンコを舐めた

精子の味しかしない。

それでもチンポはしっかり勃ってる。

それを見た明美ちゃんが
「もう我慢出来ない。挿れて。」
『ゴムは?』
「いまさら?大丈夫だから挿れて。お願い」
『うん』

だけど、穴が解らない。
何度もチャレンジしてたら
「もうちょっと下、ぁ そう そこ」
初めて自分で挿れた。
今度は自分で腰を動かした。
動いて貰うのと違う気持ち良さがある。

そのまま、また2分位で膣内出し
両足を俺の腰に廻して腰を離さない。
今で言うダイシュキホールド?

そのまま抜かずの2発目突入(本日4発目)

この時は流石に勃つけど射精までは時間が掛かった。
それでも5分位
バックも体験する。
コレもめっちゃ締まって気持ち良い。
バックで膣内出し。

ここで、やっとシャワーを浴びる事に。
2人で一緒に入った。
洗いっこしてたら、また勃った。

最後にまたフェラで抜いてくれた。
もちろん飲んでもくれた。

ラブホの時間が迫ってたけど、ソファーで少し話しが出来た。

『なんで、させてくれたの』
「ん?俺君のこと良いな~って思ったからだよ?」
『こうなっちゃってから言うのも変だけど、付き合って下さい。』
「わたしは明日、東京に戻るから遠距離になっちゃうし、無理かな?」
『でも・・・僕、明美さんの事好きです。』
「ありがとう。でも今日の事はお互い良い思い出にしようよ。お願い。私に遠距離は耐えられない。」
『・・・納得出来ないけど・・・わかりました。』
「うん、今日の事は2人だけの秘密だよ。絶対、他の人に言っちゃダメだからね。」
『わかりました。帰って来たら連絡下さい。』
「うん、絶対する。それと彼女作って良いからね。私も良い出会いがあったら彼氏作るから」
『わかりました。でも帰って来た時にお互い居なかったら・・・』
「そうだね、お互い居なかったらね。」

そのまま、次の日に明美ちゃんは帰って行った。





後日


2つ上の柔道の先輩に
明美さんは
童貞食い
とにかく童貞の男を見つけては食いまくる
どこで手に入れてるのか解らないけどピルを飲んでいて基本的には膣内出しを楽しむ。
童貞の場合、性病の心配が一先ず無いから安心して膣内出しが出来るのが大きな理由らしい。

それと、童貞は落としやすい。
ちょっと刺激してやればすぐにその気になる。
なので、基本的には2回目は無い。

高校の時から童貞好きで、食べた数は50人以上。
流石に噂になったので大学は東京に行った。
内緒だと言われたが、その先輩もお世話になったとか。
俺は黙ってましたが・・・
てか、ショックで喋る間が無かった。



これが今の奥さんと付き合うようになるまでの間、女への見方が決定した出来事。
2017/01/04 15:08:45(T2dLxKBt)
57
投稿者: トニー
《47》

後日改めて産婦人科に2人で向かった。

「今日もオナニーしろって言われるのかな?」
『前回、次回はお願いしますって言われたし、多分ねぇ』
「私、行こうか?」
『美穂が来たら膣内に出しちゃうw』
「ダメじゃんw」
『だから良いよ』
「お口でシてあげようか?」
『大丈夫。頑張るよ。』
「ホントに大丈夫?」
『美穂も嫌な思いするんだし、俺も頑張るよ』
「私は大丈夫よ。あの時に比べたら全然平気」

美穂の口癖だ
「あの時に比べたら全然平気」
俺の言葉が美穂を縛ってるんじゃないか?
無理してるんじゃないか?
解るはずもない問答が頭の中を回る。

病院に着いたらやはり別々の診察室に通される。

俺は前回と同じだ。
覚悟を決めて、テレビを見てる。
パンツを脱いで、シゴいた。
緊張もあり30分くらい掛かったが出す事が出来た。
なんとかミッションをクリアして、ケースに入れて部屋を出た。
待合室で待ってると、美穂が出てきた。
明らかに顔色が悪い。

検査結果は1週間後だと言われ、診察料を払い病院を出て車に乗った。
乗った途端、泣き出してしまった。

頭を撫でながら家に帰った。

「恥ずかしかった」
『うん、頑張ったね。』
「最初に毛が無いのを軽くビックリされて」
『そうか』
「変な器具入れられて、ググーって広げるんだよ?」
『うんうん』
「それで、長い綿棒みたいなのでグリグリ中をいじられた」
『そうか、大変だったね。』
「そしたら、ちょっと濡れちゃったみたいで、「感じやすいんですねw」って笑われた」
『マジか』
「うん、だから恥ずかしかったけど、悔しくて「愛されてますから」って言ってやった」
『えらい!よく言った!』
「後で考えたらスゴイ恥ずかしい事、言ったなぁって思っちゃって。」
『恥ずかしくなんかない。美穂は良い子だ』
「えへへwえらい?」
『えらいえろい』
「ん?」
『ん?』
「エロいって言わなかった?」
『え?言った?』
「言ったよね?」
『言ったかな?w』
「言ったよ」
『そう?美穂はエロいからそう聞こえたんじゃない?』
「そんな事ないもん」
『え?』
「なに?」
『美穂ってひょっとして』
「なによ」
『自分の事エロく無いって思ってる?』
「思ってるよ?なんで?」
『マジ?wスゲーエロいよ?w』
「そんな事ありません!w」

『元気になって良かったw』
「ありがとう、元気出たw」
『うん。美穂は元気でエロくないとねw』
「エロくは無いけどwで?アナタはオナニー出来たの?w」
『ホラwエロいじゃんw』
「だってぇ、気になるでしょw」
『まぁ頑張って出したよ』
「出したの?」
『だから、出したって』
「1人で?」
『うん』
「ホントに?」
『どう言う意味よw』
「看護婦さんが手伝った?」
『だから、AVの見過ぎだってw』
「ホントに1人で出した?」
『ホントだよ。何度も聞くなよ。恥ずかしくなってくるw』
「アナタも大変だったのね」
『うん。えらい?』
「エロいエロいw」
『ハッキリ言ったなw』
「だってエロいじゃんw」
『エロいよ?だから襲っちゃうw』
「きゃーw今日はダメよーw」
『なんでよw』
「ホントに今日はダメなの、内診で傷が付いた可能性があるから、お薬を塗ってあるの」
『そうなんだ。じゃあ諦めるか』
「お口でシてあげる。今日はアナタも頑張ったし。」
『いいよ。美穂も頑張ったし。』
「う~ん、じゃぁ頑張ったご褒美にアナタの精子ちょーだいw」
『やっぱりエロいじゃんw』
「アナタにだけよw」

俺だけの為に
俺に仕込まれた
俺色のテクニックで
俺のチンポをシャブり尽くす。

サイコーに気持ちいい。
3分くらいでさっきの3倍くらいの量が出たw

幸せな瞬間だった。
19/11/01 16:08 (sLPUBjux)
58
投稿者: トニー
《48》

1週間後、検査結果を聞きに産婦人科に行った。

俺の精子は少ないが、ギリギリ許容範囲だった。

美穂は少々問題が発見された。

子宮に繋がる卵管が片方だけ閉塞していた。
排卵は子宮の片方を使い生理の度に交互に行われるらしい。
世に言う危険日の片方は安全日だった。

片側が卵管閉塞だと反対側の卵管にも癒着や狭窄が起こる事があり、治療が必要だと言われた。
場合によっては手術もあり得る。

ただし、妊娠しにくいと言うだけで出来ない訳じゃ無かった。

不妊治療はここで辞めることにした。
この医者は信用出来ない事もあり、これ以上美穂に傷付いて欲しくなかった。

『もう辞めよう。出来ない訳じゃ無いって事が分かっただけで良いよ。』
「でも、アナタとの子供が欲しいよ」
『大丈夫、きっと出来るから。』
「うん・・・」
『歌にもあるでしょ?』
「そんなのあった?」
『探すのをやめた時、見つかることをも良くある話でって』
「ちょっと違う?w」
『まぁそうだけどさ、求めると手に入らないけど、諦めると手に入るって事でしょ?』
「そうね。そうだよね。」
『そうだよ。諦めた訳じゃ無いけど、考えすぎは良く無いよ。』
「うん」
『大丈夫。今まで以上にいっぱいスるからw』
「エッチw」
『知ってる癖にw』
「ああぁん」


1年後
美穂は妊娠した。

俺の両親も喜んでくれた。
オフクロと美穂が仲良しだ。
日中は俺のアパートに入り浸ってる。
俺より長い時間一緒いるんじゃないか?w

産婦人科を変えて、市内の総合病院で診察を受けている。
悪阻の時期はキツそうだった。
匂いを嗅ぐだけで吐いていた。
安定期に入り、やっと普通に食事が取れるようになると、スゲー食ったw
2人分らしいw

オフクロが一緒に行ってくれるので、仕事もあるから俺はあんまり病院へ行くことは無かったが、妊娠6カ月って週1で診察に行くものなのか?


もうすぐ出産となる頃
しばらくエッチ出来ないからシようよ。と誘われた。
妊娠中も数は減ったがそれなりにヤってたが、妊娠10カ月になるとシてなかった。
『なに?シたくなった?w』
「うんw」
『じゃぁ、ヤるかw』

抱きつきいつも以上に乱れて燃えた。
子供を子宮の中で精子まみれにしたく無かったので、いつも外に出してたが
「このまま膣内に出して」と言われ、両脚を絡めて離さなかった。
なので、そのまま膣内に出した。


1週間後、入院となった。
オフクロが付き添ったので俺は仕事に行っていた。
仕事中に電話が鳴った。
オフクロからだった。
「生まれそうだから、すぐに来なさい。」
『わかった。すぐ行く』
なんで、そんなに切羽詰まってるんだ?


病院に1時間程で着いた。
看護婦がいた。
『子供は生まれましたか?』
「・・・はい。赤ちゃんは元気な女の子ですよ・・・」
『そうですか!』
「それで、奥様なんですが・・・」
『え?』




『なんでだ!』





『何で美穂が死ぬんだよ!』




俺30歳
美穂
享年24歳
19/11/02 19:18 (klOyIP59)
59
投稿者: トニー
《49》

生まれつき心臓が弱かった、妊娠後の検査でこのままだと出産に心臓が耐えられる可能性は50パーセントだと言われた。
赤ちゃんを諦めれば、通常の生活は100パーセント大丈夫だと。
赤ちゃんを諦めたら赤ちゃんの命は0パーセント
私は両方とも助かる可能性に賭けたい。
あの人には黙っていて。
心配させたくない。
私は大丈夫、あの時に比べれば全然平気。

オフクロに残した言葉だ。

何が大丈夫だ!

全然平気じゃない!



多分、美穂が死んだのは俺の所為だ。
今まで女を穴としか思わず、嘘ばっかり吐いていっぱい泣かしてきた。
きっと神様が俺に罰を与えたんだ。

俺の命を奪えば良いのに、命より大切な俺の一番大事なものを奪われた。



残酷にも時間は流れる。
生まれて来た子の面倒も見なきゃならない。
落ち込んでる暇も無い。

死にたいと思う事も有ったが、美穂が命懸けで産んだ子供を置いては行けない。
まして道連れなど以ての外だ。

そう思えるまで1カ月以上掛かった。

両親や会社のみんなの助けもあり、なんとかなりそうだ。

美穂を紡ぐと言う意味で、
生まれた子供に「亜美」と名付けた。

亜美の躾は厳しかったと思う。
「母親が居ないからあの子は・・・」
などと絶対に言わせない。


反発される事も有ったが亜美は真っ直ぐに育ってくれた。
もちろん、俺の両親の力が大きかったが。

親父の提案で、実家で暮らす事を勧められていたが、美穂と過ごしたアパートを出る事に抵抗があり、断り続けていた。
しかし、亜美が中学校を私立に行きたいと言い出した。
俺には言わないが夢があるらしい。

私立の中学校に通う為にはこのアパートからじゃ無理があり、実家に戻る事になった。

引越しの荷物をまとめてダンボールに詰めていると、手紙を見つけた。

美穂の物だ。

「アナタへ
アナタがこれを読んでるという事は、私はもう、この世に居ないという事ですね。
アナタに逢えた日にアナタは言いましたね。
今より辛い事を期待してこの先、生きていけば今日の事は笑える日が来ると。
あの日より辛い事は有りませんでしたよ。
あの日を超える辛い事は無かったけど、あの日が有ったからアナタに出逢えましたね。
アナタに出逢えた幸せは私にとっても大きな幸せでした。
アナタとの子供が出来て本当に幸せでした。
子供の成長を見る事は出来ませんが、アナタなら大丈夫ですね。
アナタの口癖の大丈夫。
本当に私は救われました。
目をつぶっていると、アナタの笑顔が映ります。
あの日、死んでいたら、味わう事が出来なかった幸せを胸に頑張って来ます。
アナタを身体と心で感じながら。

◯月◯日」


最後のSEX日だった。
忘れる事が出来る日じゃ無かった。

12年前に出された最後のラブレター。

泣きながらアパート最後の日、寝てしまった。
本当に偶然だと思うが、美穂が死んで初めて夢に出て来た。


『久しぶりだね』
「そう?ずっと一緒にいたじゃない」
『そうだった?』
「そうよ。」
『そうかw』
「亜美も元気そうね。」
『うん、もうすぐ中学生だ。後6年で美穂と知り合った歳になるよ。』
「そうね。もう大丈夫だね。」
『何が?』
「私が居なくてもアナタは立派にやってるわ。」
『ダメだよ。美穂が居ないと寂しいよ。』
「アナタは大丈夫。」
『大丈夫じゃないよ。俺は美穂が居ないと・・・美穂は平気なの?』
「私は大丈夫。あの時に比べれば全然平気」
『止めてくれ。全然平気じゃ無い』
「私はアナタに救われた。大丈夫、アナタは大丈夫よ」
『ダメだよ。全然ダメだよ。』
「大丈夫よ。アナタは強い人だから。あの日私を救ってくれた様に。」
『ダメだよ・・・美穂』
「もう行かなきゃ。」
『待ってよ』
「大丈夫よ。いつでも逢える。」
『ホント?』
「ホントよ。アナタにウソ付いた事ある?」
『ウソは無いけど、黙ってた事が1度だけ』
「そうね。ごめんなさい。でも、また逢えるよ。」
『うん・・・・またね。』
「うん」
『あの時みたいだね』
「あの時もまた逢えたでしょ?」
『そうだね。』

泣きながら目が覚めた。
きっと俺の願望が見せた夢だろう。
願望でも何でもいい。
夢でならまた逢える。



夢でもし逢えたら 素敵なことね
あなたに逢えるまで 眠り続けたい

19/11/03 19:13 (rtxGlKvE)
60
投稿者: 七四
切ない物語になったね(/_;)
19/11/04 01:10 (UGZaM2LO)
61
投稿者: トニー
七四さん
コメントありがとうございます。
次で最後です。

19/11/04 13:20 (wVqflkEl)
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