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妄想野郎の独り言~極々稀な人妻~
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:空想・幻想小説
ルール: あなたの中で描いた空想、幻想小説を投稿してください
  
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1:妄想野郎の独り言~極々稀な人妻~
投稿者: Un tipo delirio ◆JnsvZNFyHU
あれは、忘れもしない年末昼下がりの出来事だった…
家の片付けを早々に切り上げ、気分転換にと行きつけのスポーツセンターへ向かった…
汗を流した後、いつも通りにシャワーでその汗を流した…



「あれ?」

ふと、自分の背中を鏡越しに見た時、ここへ通いだす前と身体のラインが明らかに違って見えた。
より一層魅力的で、誰が見ても妖艶な裸体になっていた…

「そうだ!…画像に納めてみんなの反応を確かめよう…」



1ヶ月程前とあるSNSへ登録し、趣味の自撮りを投稿するようになってから着実に人気を上げている人妻…『あや』だった。

シャワールームから別室へ移り、鍵を掛けた…

これから、非日常な出来事が待ち受けているとは、知る由もなかった…

そんな中あやは、名前も知らない、顔も分からない、欲望に満ち溢れた男達からの、淫猥な言葉を浴びる為、自撮りに没頭する…

そこへ忍び寄る人影…



「ガチャッ」

音の方向へ、視線を向かわせる…

「…鍵掛けたから…」

と安堵の表情を浮かべていた…



「スーーーッ」

聞こえる筈のない静かな音と共に…

「…えっ?…なんで?…」



咄嗟にさっきまで着ていた衣類とタオルで、半分露になった身体を隠す…

ゆっくりと扉が動き、人影が鮮明になる…
そこには、スマホを片手に一人の男が現れた
男はまだ、目の前の状況に気が付いていない様子だ…

あやは、思いもよらぬ遭遇と…
隠し切れていない、自分の淫らな姿と…
頭の整理がつくまで、一瞬がとても長く感じた…



「…鍵?…」

その扉の鍵は、掛かりきっていなかった…

男は扉の内側に入った直後、人の気配に気が付き視線を前に向けた…



「あっ!」

男は声を上げ、目の前にいる淫らな姿の女性を、見てはいけないと、咄嗟に顔を下にそむける…

扉が、招き入れるようにゆっくりと閉まった…

この空間には二人しかいない…

日常ではあり得ない状況下で、対面を果たしてしまった二人…

まさに、禁断の扉を開けてしまったのだ…



男は俯き加減で話し出した…

「いや……あの……男子トイレが掃除中で…ここでいいやと……すみません」



あやの入った別室とは、多目的トイレだった…

男は頭を下げて、この場を出ようと背を向けた…

顔を上げた僅かな瞬間、二人の視線が少し合った時、動揺しながらもあやは思った…

「…あれ?…」



どことなく、見覚えのある顔…


でも、知り合いにはいない顔…



「えっ!」

あやの頭の中で、男の顔と何かが繋がった…

「…間違いないあの人だ…」

「…でも…ここで声を掛けるなんて…出来ない…どうしよう…」

「…きっと大丈夫…話しだけして…そう話しだけ…」



そして、恐る恐るその男に問いかけた…



「あの…もしかして…」



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2018/05/12 05:29:53(Ed65TBWx)
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