ホテルに着くと思っていた程お客さんはいない感じでしたが、お部屋を案内してくれた中居さんの話では、今日は満室との事でした。
これからお客様がどんどん来られるので、混雑する前に、海が見える露天風呂のある大浴場を利用しては…、とのご案内をうけました。
部屋に入り、ホテルの設備の案内や夕食の場所と時間などの説明をひと通り受け、ようやく二人だけになりました。
思っていたとおり、体を引き寄せられ抱きしめられました。そして久しぶりのキス…。待ち切れなかった思いをお互い確かめ合うように求め合いました。
もしかしたらこのまま…。
そう思っていましたが、彼から、「混雑する前にお風呂にいくけど、わかこはどうする?」と言われ、入る事にしました。
そこからがドキドキの連続でした。
浴衣に着替えてから大浴場に行くための着替えを、どこでやれば良いのか…、そんな気持ちを察してくれたのか、彼は、「恥ずかしい時は、後ろ向いてるからベッドの部屋で着替えていいよ」と言ってくれました。
着替えの入っている彼のバッグをもち隣の部屋へ…。
下着を選ぶ余裕もなく、咄嗟に手に取った白の下着をタオルに隠し、浴衣に着替えて出て行くと、彼も着替えが終わっていました。
浴衣姿を褒められ、「本当は今すぐ抱きたいけど、今日は夫婦だから、その時まで我慢するよ」と言われ部屋を出ました。
大浴場はまだ誰も入っている人がいませんでした。
浴衣を脱ぎ、今日履いてきた下着を脱ぐと、横に置いてあった姿見に自分の体が映りました。
「恥ずかしい…」正面から見た自分の裸はアソコに一本のスジしかなく、自分でもいやらしく見える体でした。
いくら彼に見て欲しかったからといっても、やり過ぎだったかも…、変なふうに思われたらどうしよう…。
そんな事を考えながらも、その時を期待して、いつも以上に体を綺麗に洗っていました。
お風呂から出てもまだ誰も入って来ていなかったので、急いで新しい下着に着替えました。
初めて履く下着。前が透けて見えるため、筋が見え、パイパンの処理をしている事がひと目でわかる下着でした。
ドキドキがまた始まりました。
着替えと簡単な化粧を済ませて大浴場を出ると、待ち合わせ場所の湯上がり後の休憩場所に彼がいました。
浴衣を着ているのにもう裸を見られている様な気がして落ち着きませんでした。「いつ彼に見られてしまうんだろ…」 そんな事を考えながら部屋に戻りました。
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