支店長アパート暮らしはどうですか? 食事をたまに作るつもりでいたけど今のところ毎日近所のスーパーで総菜を買って済ませています。引っ越しの際妻もきていろいろ揃えてくれたけど、
フライパンとか大物は逆にこちらで買ってていわれて、そのままなんですと言ったら、郊外にイオンタウンがあってそこに行けば日用品から何でも揃うとのこと。
足りないものを説明していたら、明日私が一緒に選んであげましょうか?といわれたけど、遠慮もあるし旦那さん大丈夫なのと聞いたら、支店長も単身赴任で大変そうだし、夫はスポーツ少年団の監督をやっっており週末はほぼ留守にするとのことなので、お言葉に甘えて翌日待ち合わせすることにしました。
翌日店内を一緒に歩いていて、私は圭子さんの知り合いに見られたらまずいんじゃないかと思ったけど、本人は気にする素振りを見せないのでそのまま買い物を済ませ、お礼にやはり圭子さんのお勧めの少し離れたお店でランチ。
そのあと時間はまだ大丈夫とのことなので観光地を案内してもらうことに、そこは車で山を登ると遠くに海が見え駐車場からいくつかのハイキングコースがあるいかにも癒されそうな場所。
こちらでは高い山にまだ残雪が残り桜が咲くにはまだ早いせいか観光客もまばらだけど、圭子さんお勧めのハイキングコースを少し歩くことに。
私は昨夜の朱に染まった笑顔やスリムな体型に少しときめき、買い物まで付き合ってくれたということは圭子さんは私に気があると思い込み歩いている途中手をつないでみました。
その瞬間圭子さんに、えー、何するんですか! と結構きつめに言われてしまいました。 私はとっさに、躓きそうだったからと言い訳をしたけど、圭子さんは信じてない様子でそのあとは何となく話も途絶えがちなので、山を下りてイオンの駐車場まで送りその日は終わりにしました。
私も支店長という立場上、社員と事を起こすのはまずいと思い直し週明けから仕事に励んでいました。 圭子さんとも週明けから普段と変わらず挨拶をかわし10日余りを過ぎたころ、たまたま事務所に圭子さんと二人だけの時、支店長、ご飯作ってますか? 先週はありがとう、あれから2,3回作ってみたけどまだ慣れないから大変ですと言ったら、今週末私がアパートに行って作ってあげましょうか。
今度は私が、えー!です。この人単身赴任の男の家に来てご飯を作るという意味をわかっているのかなあ、だれでも勘違いすると思うし、勘違いされても仕方がないと思うんだけど。
これから皆さんが期待する展開になるんですけど、その道のりは本当に長かった。
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