軽音楽のカセットテープを回し、1時間ほどドライブしながら彼女の昔話や私の過去を語り合いましたが、ちょっと逸れた田舎道にラブホテルの看板が目に入り、私は思いきって冗談半分に
「ここで休憩してこうか?」
「……」
あっさり頷いてしまう彼女。
車を止めた2階に上がると料金プランの看板が見え、受付なしで部屋に入ることができました。新婚ホヤホヤの人妻と不倫だなんて、映画かテレビドラマの世界の話くらいにしか考えられないのに、正直自分でもずいぶん大胆な行動だったと思います。
部屋に入ってからは、自分が先にシャワーを浴びてバスローブ姿でソファーで寛ぎ、続いて彼女がシャワーを浴びてから同じ白いバスローブ姿でソファー隣に腰掛けました。
「お兄ちゃん!って呼んでいい?」
「お兄ちゃん!?…なんか照れ臭いな。二人兄弟の弟なのに(笑)」
据え置かれた冷蔵庫の缶ビールで乾杯した後は、たわいもない会話で緊張感もなくなり、あっという間に1時間ほど経過しました。
「(さてさて、これからどうしたものか…)」
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