愚息爺って、奥様からのネーミングなんですか?
ちょっと驚きました(笑)
質問の答えですが、夫は私より2歳年上で、うちの娘達はまだ独身です。
黒木君は確か28歳です。彼は童貞では無かったけど、女性経験はあまり無いようですね。
その後の続き…
彼が仕事を終わった頃を見計らって、携帯にショートメールを送りました。
『私も話したい事が有ります』
時間を置かずに彼から返信が来て、土曜日の夜に会う約束をしました。
夫には、友達と食事に行くからと話しました。
私達夫婦は仲が悪い訳じゃ無いんだけと、あんまりお互いに干渉しない関係で、夫も商売をしているから色んなお付き合い?が有るようだし、私が出掛ける事にもうるさく言わないので助かりました。
土曜日の約束した時間にショッピングモールの駐車場に車を止め、彼の車を探しました。私が自分の居る所をメールで伝えると、白のホンダのヴェゼルが近づいて来て隣に止まりました。
ぐずぐずしていると誰に見られるかわからないので、サッと彼の車の後部座席に乗り込みました。
『この辺だと人目に付くから、少し遠くがいいわ』
『そうですね』
二人とも、無言のまま、車は隣の市の和食のファミレスに着きました。
そこは個室で仕切られているので、周りを気にすること無く食事しながら、彼とお話しすることが出来ました。
彼の話は、あの夜、私に告白した後、自分の気持ちを受け止めてくれたのがとても嬉しかったこと。
私がフェラチオするなんて思いもよらなかったのでビックリして、あっという間に逝ってしまって、恥ずかしかったこと。
だけど、その後、冷静になって、大変な事をしてしまった、もし会社にバレたら、どこかに飛ばされるか、最悪解雇されるかも…と心配になったと打ち明けてくれました。
それを聞いて私は、うちの会社に集金に来た時に彼がよそよそしかった訳が分かりました。
そして、余計に好感が持てました。
私は逆に、彼が私と特別な関係になったことで、態度が大きくなったりしたら嫌だな…と思ってました。
男の人で、一度関係を持つと急に偉そうに振る舞う人がいるでしょ。
私の方からも彼に、前から黒木君のことは気に入ってたけど、あの日からあなたの事が頭から離れないこと、この前会社に来た時に、どことなくよそよそしかったので、私がはしたない事をしたから嫌われちゃったのかな…と思っていたことなどを話しました。
お互いの気持ちが分かった事で、彼との距離がグッと近くなったように感じました。
ファミレスを出て彼の車に乗りましたが、彼はなかなかエンジンを掛けようとしません。
『どうしたの?』と聞くと、彼が助手席に座った私の方に顔を近づけて来ました。
唇が重なって、静かな、優しいキスになりました。
ハンドルを握り直して、前を向いたまま
『行きますよ』とだけ彼が言いました。
どこへ行くつもりなのか、聞かなくても私には分かりました。
返事をする代わりに、私は小さく頷きました。
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