不倫八人目 幸〇(庇〇の出現)パートⅥ
3月25日(月)ユキはお父さん達と長崎へ旅行に行った。その旅行は真実の様なのだが、同時に入院した事も嘘だった事も証明された。出発の前日、23時半に電話しても居なかったので「庇〇と会っていたのか?明日からしばしの別れだからな!腹のガキは、どうする気だ?俺は絶対に許さない!」と留守電に入れておいた。すると翌日、羽田から電話があり「夕べは庇〇さんに会っていません!新宿でエステ店の子達と遊んできた。庇〇さんには何をしても構わないけど、実家と旦那には何もしないで!・・・金曜日は休みだから!」と大人しい口調で、金曜日に来いとでも言っているかの様だった。この状況下で、初めてユキの口から庇〇の名前を聞いた。また、女は妬みや嫉妬深いから付き合いたくないと言っていたユキが、朝早い飛行機に乗る前夜に女の子達と遊ぶ事はあり得ない。庇〇に抱かれ、庇〇に掛かってくる電話や妊娠に対する対応を相談していたのだろう。私は、旅行から帰宅する日に手紙を書いてテーブルの上に置いた。今までの庇〇との事を記載した文章で、ここまで俺は知っているんだと突きつけた。最後に、どっちを選ぶのか?決めろと書いた。夜電話すると「好きにすれば!」と言ったので「ソーォ!」と言って電話を切った。
翌日(金)には行かず、居ないはずの土曜日の午前に行ってみた。ユキは会社を休んだらしく、カーペットに座り私に背を向けバーガーを頬張っていた。テーブルの上には私が書いた手紙が置いてあった。テーブルの椅子に座った私に背を向けているユキの姿が惨めに見えてきた。いったい何を考えているのか?とユキの後ろ姿を見ながら考えた。また、誰がそのバーガーを買ってきたのか?朝、起きぬけに着替えて駅まで買いに行く元気はあるまい。昨日買ったものとも思えない。庇〇に連絡して買ってきてもらったのだろうか?会話もないまま、30分程でアパートを後にした。
4月1日(月)アパートに行ってみると、ユキがベッドに寝ていた。この日はユキは休みだが、昨日も休んだ様だ。相当あの手紙がこたえたのだろう。ベッドに寝ているユキと口論になり、泣きながら大声で喚いた。「止めろ!外に聞こえるだろ!」と言っても「良いじゃない!どうせ此処に一生住む訳じゃないし、どうでも良いじゃない、私の事なんか!」と聞き入れない。押し問答して、どうにか落ち着くと「庇〇にはお土産は無いけど、貴方には買ってきた。」と執拗に渡そうとしたが受け取る気なんか無く拒否した。庇〇と呼び捨てにするのも面白い。一応落ち着いたユキはベッドに入り「貴方は、何処まで私を縛る権利があるの?私と一緒に居たいから、ここに居るんでしょ?」と言うユキに「そんな事じゃない!今は、自分の気持ちを収める為に居るんだ!」と答えていた。
後日診察券で判った事だが、4月5日(金)に〇〇病院の産婦人科へ行っていた。その場所は郊外にあり、バスか車でなければ行けない不便な場所にある。アパートの近くに幾つもある病院に行かず、わざわざそんな病院を探して行ったとは思えない。庇〇に探させて連れて行って貰ったのであろう。何も知らない私はその日、「もう直ぐ生理が始まる!」と機嫌よく帰宅したユキとソファーでセックスした。ユキの喘ぎと愛液の量は凄く、肉棒の根元の陰毛まで愛液で濡れていた。夕食後、力士の闘病生活のドキメントをテレビで見ながら2人で涙したのを覚えている。日中診察を受け、妊娠していない、もうじき生理が始まると診断を受け安心したユキと庇〇は、近くの料亭で食事し、ラブホでセックスして帰宅した。(約3年後、2人でその病院の付近の庭木屋さん巡りして車で走った時、「この近くの老舗の料亭知ってる?」知らないと答えると、自慢げに「そこで食事し、その先のラブホに・・・」アッと思った様で急に黙った。「昔、旦那と・・・」と付け足したが、旦那の住む場所から考えてわざわざ来る様な場所ではない。庇〇と病院に行った日の事だと直感で判った。)
この頃、二人の関係は台風の目の中心にあり小康状態だった。妊娠していないと判り、ユキの心に余裕が生まれたのであろう。10日(水)ソファーで抱き合っている時、テーブルの下の裏ビデオが入ったビニール袋に私の足が当たった。ユキは私に悟られない様に、キスしたまま手を伸ばしビニール袋を奥に押し込んだ。気分が高まるとベッドにと促され、生理終盤で出血の無いナプキンを確認し全裸になった。舌先でクリトリスを愛撫すると、ユキは激しく体をくねらせ体を突っ張り絶頂へと向かった。絶頂の世界から戻ったユキは、私のパンツの中に手を入れて肉棒を掴みフェラで硬くなると「入れたい!!」と言った。ユキに再度クンニし、舌先がクリに触れる度「アァッ!」と体を振るわせた。そして、激しい喘ぎ声と共に二回目の絶頂へ。次にユキの大好物の肉棒を膣に押し込んだ。挿入しながら、喘ぎ苦しんでいるユキに愛している!と言うと、苦しそうに「うん!」と頭を動かした。誰の物?「マコの!」と答えた。<今の男に満足させてもらっていないのか?やっぱり俺とのセックスが良いのか?>と、悶え喜ぶユキを眺めながらそう思った。終盤、ユキは「中に出さないで、生理の時は!」と訳の判らない事を言った。とりあえずその通り膣外射精をした。「生理の時は、毒素を排出している時だから良くないんだって!」と言った。今まで何回も生理中に出したことがある。こんな事を言われたのは初めてだ。これも、庇〇の助言なのか?夕方出掛ける時、私の目の前でパンティーにナプキンを装着し履いた。私を見ながら「男の人の目の前で、こんな事をする女はいないよね!」と微笑んでいた。庇〇の目の前でもやっているんだろ!と思ってしまう。その後、近くの神社の桜の美しさに感動しながら、今度飼おうとしている犬の名前のことで話が弾んだ。庇〇と別れ、犬と新たな生活を始めようとしているものと思いながら一緒に眠った。例月の2万円も2月から復活し、犬を買う費用も負担することにした。
翌朝、モーニングセックスの後、一足先にアパートを出る私を玄関で見送りながら「明日、夕方〇〇駅(会社近くの駅)に行っても良い?」良いよ!でも午後来るかも知れないと返事した。私は、アパートの近くに仕事の用事があるのでそう言ったのであるが、午後来るかも知れないと言う言葉が伝わっていなかった。こんなちょっとした行き違いが強い吹き返しとなって帰ってくるとは思いも掛けなかった。午後、何の疑問もなく仕事の用事を早めに終わらせ、いそいそとアパートへ急いだ。14時頃アパートに着き、鍵を開けて部屋に入ると、ユキはシャワーを浴びていた。私が、浴室のドアを開けると「何で来たの!」と驚いていた。喜んでくれるものとばかり思っていた私は、その表情を見て<アレ・・・?>と思った。シャワーから出てきたユキは、怒りに満ちた鋭い目で「何で来たの?今日、そっちの駅に行くって言ったでしょ!私は、新鮮な気持ちで会いたかったの。自分の勝手で来ないでよ!監視に来たんじゃないの?もう行かない。遊んでやる!自分の都合のいいときばかり来て、土・日来られるの?悔しかったら明日休むから、来てごらん!」と怒鳴りつけられた。言い訳しても聞き入れてくれず、割り切れない気持ちのまま部屋を出た。ユキは、庇〇と別れる決心をしたのに、監視に来られたと思い怒ったのかも知れない。せっかくここまで仲直りできたのだからこれ以上こじらせてもいけないと思い、会社に戻り夜電話をした。依然として機嫌は直っておらず悪かったね!と言うと「悪いと思っているの?」謝っておこうと思って!と言っても聞き入れてくれなかった。
この電話で私も意地になり、翌日の13日(土)、無理矢理都合をつけて家を出た。部屋に入ると、ユキはベッドに寝ていた。私を見て「何で来たの?鍵を替えられると困るから?」と馬鹿にしたように聞くので電車でさ!と、惚けた。執拗に同じ質問を繰り返していたが、私はソファーに寝そべり黙って週刊誌を読んだ。「ちゃんと答えないと、そっちに行かないからね!」と言われたが答える気になれず無視した。しびれを切らしたユキは「出掛けるからね。こんな処にいてもしょうがないし!」と言って着替え始めた。そのユキに、やっとスケジュールを作り、やって来た俺に対してのコメントはないのか?「帰えりな!」それがコメントか?と口論をした。着替え終わりソファーの所に来たユキは「何で土・日に来るのがそんなに大変なの?」と質問してきた、子供も小さいし、仕方ないじゃないか!と答えると「そうよ。普段の日も早く帰って大事にすれば!金もかかるし、これからは家族の為だけに過ごせばいいじゃない!」と少ししゃがんで私の顔を見下げる格好で、怒鳴った。我慢の限界に達した私は、とっさに寝そべった状態のままユキの顔を足の甲で蹴った。ビックリしたように「貴方は、自分の奥さんにもこんな暴力を振るったことはないでしょ!何で他人の私にこんな事をするのよ!」と言って外に出ていった。数時間後、買い物袋をぶら下げて帰宅したユキは「まだ居たの、早く帰って!」と言われた。それでも動かずにいると、また、部屋を出ていった。何でこんなに怒るのか疑問だったが、一応、昨日言われた事を実行した満足感を感じながら、庇〇と別れた証拠もないと怒りを奮い立たせ部屋を出た。。
17日(水)アパートに行ってみた。ユキはエステ店を休んでいて、ベットルームで冬物の整理をしながら私を見るなり、何時もの鋭い目で「何しにきたの?また私を殴りに来たの!」と言いながら作業を続けていた。何も言わない私に「早く帰って!」最後には「私は出掛けるから!一緒に居たくないし、同じ空気も吸いたくない!」と言い捨てて玄関の扉を絞めた。ユキが出た後、電話のリダイヤルを押すと男が出た。庇〇の携帯電話だろう。ちゃんと連絡を取り合っている。ふざけんなよ!と腸が煮え返る気分と、泣きたい気分が重なり、増幅した怒りにまかせてそのリダイヤルをさんざん押しまくった。最後には、携帯の電源を切られた。1月に、踏ん切りの付いている俺に連絡してこなければこんな苦しい思いもしなくて済んだ。しかも、12月初めから一人だった!一人で寂しい正月だった!と男と別れたかの様な事を言って人の心を弄ぶユキが憎いと心の底から思った。その夜、何回も私の自宅に無言電話が掛かって来た。庇〇から携帯への悪戯の事を聞き、私に仕返ししているつもりであろう。逆に、この電話のおかげでユキと庇〇が、あの後接触したという事も確信できた。翌日、留守電に「夕べの無言電話、有り難う!おかげで、お前達が会っている事を確認出来た。これから仕返しさせてもらうからよ!エステ店には<庇〇です。>M〇サービスへは<お前の名字で>電話しておくから!」と入れた。そして翌日、それを実行した。
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