不倫八人目 幸〇(庇〇の出現)パートⅤ
3月3日(日)は、去年二人の性器が初めて繋がった記念日である。私だけが思っている記念日かも知れないが・・・。
この1年で、ユキとは累計SEX170回、宿泊49回。この間、山〇の出現と妊娠、堕胎、ユキのお母さんの死、新たな男である庇〇の出現、私の母の死と波乱万丈の1年だった。
女房は私に外でセックスさせまいと、私の精液を搾り出すかのように積極的に挑んできた。1月からは女房との回数もついでではあるが記録を始め、2ヶ月間で22回のSEXに興じた。それにユキとの回数を足すと40回となり、38歳の私としては頑張った。
まさか、まさかそんな日に男を連れ込む様な、そこまで腐った女ではあるまい。いや、そんな女じゃないと期待したかった。そして、期待通りだったとしても、目で確認しそれを実感したかった。恐る恐る部屋に入り部屋を眺めたその瞬間、頭を力一杯殴られた様な衝撃を受けた。テーブルの上の灰皿にマイルドセブンの吸い殻と珈琲の飲みかけのカップ、私が交換したカレンダーは隠す様に外してあり、あたかもそのタバコの主に見せまいとしていた。当然、写真は隠されていた。ベッドに寝た形跡はなく、どこかのラブホに泊まって朝帰りの様だ。ユキは、全裸で何時もの様にテーブル脇の姿見の鏡の前で化粧水等を乳房やお尻、足の付け根と全身に塗り、Tバックを履きブラを着けたであろう。その男は、私が買ってあげたテーブルの椅子に座り、夕べ抱いたユキの裸体や下着姿を眺めながら珈琲を飲みタバコを吸いながら準備が出来るのを待った。当然、口紅を塗る前にチュッを庇〇に要求したであろう。旦那が来るかもしれないから外に泊まろうと言うユキの嘘を信じて、ラブホで朝を迎えたのであろう。そして、駅まで車で送っていった。その証拠に、自転車が置いてあった。焼酎ボトルの量が減っていない事から、男はカレンダーを交換した日以来、この部屋でのSEXやお泊りはない様だ。体に良いのならユキが飲んで減っているはずだが(笑)
タバコの銘柄が、去年来ていた男と同じである。カレンダーが外してあった意味、この前ユキが隠すように冷蔵庫に仕舞った昨年と同じビールの銘柄等を総合すると今もその男と続いていると思った。正月のカラオケスタンプや健康ランドの割引券等、去年の12月初めから一人だったと言うことも嘘だったと確信した。また、この頃になるとお父さんの病気を理由に実家に帰った時のことも、ゼリーやパンフレット等から、その男と旅行に行ったのだろうと思い始めた。インスタントカメラを現像したかったが、そこまでは気が引けた。現像して庇〇だと判明したのはもう少し先の事である。庇〇との関係が続いているにも拘らず、何故キーを私に渡したのか不思議だ。男が座った椅子に座り、どうしてやろうかと考えた。そして、わざと私が吸った種類の違うタバコの吸い殻を男の吸い殻の脇に置き、カレンダーや写真を元の位置に戻した。帰宅したユキが、それを見て驚き何を思うだろうか?キスを交わし、乳房を揉み吸われ、乳首を舌先で転がされ、オマンコやクリを舐められ、肉棒をフェラし膣に挿入して貰って精液を子宮に受け入れて悶え喜ぶユキと、それを喜び楽しんでいる男に対する怒りの気持ちの中に、愉快な気持ちさえ芽生えた。それは、勝者の自信からくるものであろう。
ユキは妊娠しているかも知れない!と思い、悩んでいたはずだ。その子供がどっちの子供でも良い。自分でも確信できないし、可能性はどっちにも有る。ただ、どっちに相談したほうが良いのかを悩んだはずだ。いや、両方から手術費をせしめようと考えたのかもしれない。それで、私に軽く話した処、実家に帰っている頃(仙台旅行)が危険日だと言われ、何も言えなくなった。その為、庇〇に焦点を絞り相談したと考えられない事もない。悩むユキの姿を思い浮かべ<ざまーみろ!>と思った。今度はお前が苦しむ番だ!とも思った。去年までの弱々しい自分でない事も感じた。庇〇に頼ると言う事は、私から離れていくと言う事でもある。この日以降、熾烈な争いが待ちうけていた。
翌日の4日、私は研修会で泊りだった。研修先の部屋から電話したが夜遅くなっても電話に出なかった。タバコの吸い殻、隠したはずの写真、外したはずのカレンダーが元に戻っているのを見て体が凍りつく思いだったであろう。連絡が着かないので次の日に、勤め先のエステ店に電話し、会う約束を無理矢理取りつけた。 約束した居酒屋でも、私は平静を装った。ユキは自分から、昨晩はいたけど電話に出なかったと言った。<そりゃそうだろう。電話に出ても、なんて話して良いか判らなかったのだろう。> 平然と料理を注文する私に「何か言いたいことが有るんじゃないの?はっきり言ってよ!私には、やましい事は何にも無い!」と鋭い視線を浴びせてきた。それでも黙って平静を装うと「誤解よ、日曜日の朝は旦那が来たの!近くに来たからって急に。そして、駅まで送ってもらったのよ、何が悪いの?あんなえげつない真似して!」<お前の方がよっぽどえげつないだろ!>と思いながら、「何しにきたの?」と尋ねると「貴方に言う必要はない!」と、言った。<嘘を見抜かれている相手に言う理由もなかったのだろう>逆にユキが質問してきたが、私もお返しに「お前に言う必要はない!」と切替えした。そそくさと、残ったビールを飲み干し外に出た。今週、実家へ行くと言っていたので「何時行くんだ?」と尋ねると「気分次第!」と私を馬鹿にするような口振りで答えた。その言葉を聞いた瞬間、私は振り向きもせずに駅の階段を掛け上った。どうせ、実家に行く事は全くの嘘、男と逢う為に私を遠ざけ様としているだけの事だ。さっきの態度で堪忍袋の尾が切れ「どうしても誰なのかを知りたい。知らなければならない!」と思い、今まで大きな疑問を持ちながらも、やってはいけないと自制していたインスタントカメラを現像する事を決意した。きっとそこに、確信できる何かがあると思い続けていたからだ。
7日(木)同じ型のインスタントカメラを買い、同じ枚数分空撮りして交換し現像した。同時に、男が持って来たであろう裏ビデオのテープをタバコの火で切断して袋に戻した。現像した写真には、お母さんの物と言っていたコートを着て撮った数枚の写真があった。フェリーの船上でカモメに餌をあげている写真。旅館のパンフレット、仙台みあげ、松島で撮った写真だろう。その中に一枚だけ50歳前後と思える男も写っていた。この男だ!しかし、名前が判らない。きっとこの男もスナックの客の一人だと思い、ユキの居ない日に女の子を店の外に呼び出し写真を見せた。その写真を見てビックリし驚きの声を出し「庇〇さんだ・・・。だから近頃よく来てるんだ!」他の写真を見ながら、フーンと何回も溜息を付きながらあきれ顔で感心していた。私に「もう止めな、〇〇さん(俺の事)が可愛そう!」と言ってくれた。その夜、留守電に「庇〇だってね!お父さんが病気だとお前の嘘を信じ心配している時、仙台で2人は布団の中で楽しんでいた訳だ!」と入れた。付き合いだした頃「庇〇さんから、電話くれと何回も言われているんだ。お兄さんが社長の会社で専務だって。その人は良い人で、マコの次に好きな人と店の女の子に言った。」と聞いたのを思い出した。また庇〇は、40代後半で20歳ぐらいの娘が一人いる。その娘とスナックに来たこともあると聞いた。ユキは、私の目の前でスナックで貰った名刺は全部破り捨てたが、庇〇のだけは隠し持っていた。昨年、その男だろうと思いユキに言ったときに名前の読み方を間違えて、馬鹿にした様に笑われた事を思い出す度に腹立たしい。
8日(金)には「今回の裏切は許さない。1月12日の、あの涙は何だったんだ!」と留守電に残した。それからの1週間以上は、喧嘩ばかりの修羅場であった。部屋に検証に行き固定電話のリダイヤルを押すと、庇〇が勤めているM〇サービスに繋がった事があった。M〇サービスのMはカレンダーのMメーカーの意味だ。Mメーカーの事務機器のメンテをやっている小さい会社がM〇サービスだ。バレンタインの日に私が破り捨てたMメーカーのカレンダーの意味がやっと判った。そして、庇〇が来た日に私が取り換えたカレンダーを庇〇に見せない様に外した訳だ。掛けられていない事自体が不自然で、庇〇を部屋に泊められずラブホでSEXして朝帰りしたのだろう。全ての点が結びつき、疑問が解明出来た。
17日(日)、昨晩電話した時「とても疲れているから会えない。どうせ、セックスして直ぐ帰るんでしょ!」と言われ、ガチャンと電話を切られた。その事が気になり、翌日検証に行った。休みのはずのユキは不在だったが、ナプキン等も見つからず、生理の形跡がない。妊娠した可能性が出てきて、庇〇に相談でもしているのであろう。腹が立ったので、固定電話のリダイヤルを押した。前回から10日経ち、他にも電話しているはずなのに庇〇の会社に繋がった。庇〇が不在と返事を貰い、電話に出た女性に、ユキの旦那のつもりで「男の〇〇(ユキの名字)から電話が有ったと伝えてくれ!」と言って伝言を頼んだ。庇〇は、携帯を持っているが繋がらない時には庇〇の会社にユキは電話している様だ。その日は、ユキに会う事もなく部屋を出た。翌々日に行くと、仕事のはずのユキが居た。そして「何か悪いことをしてない?私が職場を追われる様な事をしてないでしょうね!」と鋭い目で言った。と言う事は、庇〇に伝言が伝わり逢ったか連絡を取り合っていると言うことである。二人は、庇〇と何故判ったのか?庇〇の携帯番号や会社の番号を何故知っているのか?疑問が多かったであろう。私は「イヤ!」と惚けたが、段々面白くなったと思った。それが、ユキの部屋の固定電話からの発信と判っても、リダイヤルからだとは判らないはずだ。ばれると時刻や天気の番号に偽装される可能性があるのでユキには言わなかった。
翌日の21日(木)に検証に行ってみるとインスタントカメラが無くなっていた。空撮りしたカメラを、現像に出した様だ。何も写っていない事が判った時、何を考えるだろうか?ホットしたのか?それとも、やられた!と思ったのだろうか?この処ユキは、エステ店を休むことが多くなっていた。居ないと思って行ってみると、ひとり寂しく座っている。それでも私に対する文句の勢いは止まらなかった。ある日などは「ドアの鍵替えるよ!私の家なんだから勝手に来ないでよ!」と部屋を出て行った。昨年11月には、鍵を置いていかないと奥さんに言うからねと脅し取られ、今年の2月に3度目の鍵を渡され、今日は勝手に来ないでよ!と言う。2月、どんな覚悟でキーを私に戻したのか理解できない。20万円返すのが勿体無かったのか?庇〇に恵んでもらって私との縁を切っていれば、今頃庇〇と楽しい快楽生活を送れただろうに・・・。その方が私にとっても良かったかも知れない。キーは、庇〇や山〇には渡していないのは判っている。一応私が優位に立っているのだろうか?
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