不倫八人目 幸〇(庇〇の出現)パートⅢ
年が明けても20万円の振り込みがないので留守電で催促した。すると1月10日(水)会社に「今日、会えませんか?〇〇駅の喫茶店で待っていますから。」と電話が来た。しおらしい口調に興味を持ち、会う事にした。先に来ていたユキに「用事は何?」と聴くと「支払いは、いっぺんに出来ない。分割にして!」と言われた。特にすぐ必要な金でもないので了解した。喫茶店を出て駅に歩いていると「食事しよう!」と誘われたので居酒屋に入った。
ユキが「甘えたい!12月初めから一人なの、寂しい正月だった。もう会えないの?」と言うので「月に一回ぐらいだったら相談相手になっても良いよ!」と答えた。居酒屋を出て駅のタクシー乗り場で、私の腕を引っ張り「一緒に帰ろう!」と言いながらタクシーに乗ろうとした。ユキの手を払いのけ階段を上り、改札に入ろうとした。そこでも私の腕を引っ張りアパートに行こうと誘った。押し問答の形となり「人が見ているから恥ずかしい、こっちに来て!」と陰に引っ張り、必要に誘ってきた。私は、ユキの手を振り切り改札に入った。振り向くと、ユキは寂しそうにうつむき加減で歩いていた。<何時も、自分の思う通りにいくと思ったら大間違いだぞ!>と心で呟きながら、振り切った自分を誉めた。ユキは好きだし、アパートに行けば抱けることもわかっていた。しかし、去年の心の傷の深さを考えるとそう簡単についていけなかった。
翌々日の12日(金)午前、また会社に電話があり「そっちに行くから、一緒に食事して!」と言われた。駅ビルで食事をし、別れるとき「今日アパートに来て!待っている。」と言った。一応「アー」と答えたがどうするかは迷っていた。10日の態度で、私の苦しみを充分解ってくれただろうし庇〇とも別れたのかもしれないと思った。戸惑いながらもアパートに行った。緊張しながら玄関のブザーを鳴らし、中へ入った。部屋の様子もすっかり変わっていた。カーテンが新しくなり、ビデオデッキとCDラジカセが新しく置かれ、昨年の私の会社のカレンダーから新しいものになっていた。ビデオとCDラジカセは、スナックのお客さんに中古を貰ったと言っていた。航空会社のカレンダーと、寝室にはMメーカーのカレンダーが掛けてあった。<ビデオは誰がセットしたのかな?>と疑問を抱いた。
コーヒーを飲みながら、ソファーで座っていると「そばに行って良いですか?」と恐る恐る聞いてきた。「アー」と答えると、私の横に座り顔をくっつけてきた。自然に口と口とが重なり合い、舌を絡めあった。急激に興奮してきている様子が、ユキの鼻息の荒さでわかった。キスをしたままユキは、私をまたぐ格好で上に乗ってきた。私も、久しぶりにユキの体に触れ興奮した。スパッツの上からお尻を撫で回し、股間に指を伸ばすとキスを続けることが出来ない状態になった。スパッツをお尻のあたりまで捲り直接指で花びらを触ると、そこは生暖かいヌルヌルした愛液で潤んでいた。クリトリスに指が当たると、体をくねらせ悶えていた。暫らくすると、ユキは自分でスパッツを脱ぎ、次に私のズボンを剥ぎ取る様に脱がせ、堅くなった肉棒を掴み、膣に導くと腰をゆっくり沈めながら「アー・・!」と声を漏らした。肉棒が、ユキの暖かい膣道に入っていった瞬間である。ユキは、中腰の状態で腰をゆっくり上下させ目を閉じ、唇を噛みしめながら長く息を吐いて全神経を膣に集中させながら、指でソファーの背もたれを掻き毟っていた。私は、自分の肉棒がユキの茂みに見え隠れするのを眺めながら、我を忘れているかのように悶えているユキを眺めた。
暫くそこで楽しんで、ベッドに移り全裸になり抱き合った。柔らかく弾力のある乳房を揉みながら、ちょっと大きめの乳首に武者ぶり付いた。次に、茂みに口を近づけて愛液の臭いを嗅ぎながらクリを中心に愛撫すると、体を硬直させ「ウゥーーー!」と言う声と共に絶頂に達した。まぎれもなく、知り合った頃のユキである。「やっぱり私にはユキが必要だ!戻ってきて良かった。」と思った。挿入し、二人の体が一つになっている時「ゴメンね!」と声を震わせながら大粒の涙を流した。私は「もう良いよ!」と言いながら、涙を唇で吸い取った。ユキが庇〇と別れたものと信じたからだ。
38歳の誕生日前夜、無言電話を女房が取った。ユキだと思い、自分の部屋からこっそり電話してみるとやはりそうだった。「明日、誕生日祝ってもらうの?休が終われば自由になれるのに!」と寂しそうに言った。電話を切る時「ゴメンね!」と言った。「どうしたの?」と尋ねても「想像に任せる。」と意味深な事を言って切った。後々考えると、私を裏切り続けている罪悪感から出た言葉だったのだろう。1月19日(金)アパートにいる時、私の母の死を知った。ユキを抱きしめながら一緒に泣いた。「夜のバイト休もうかな!こんな時に、男の人の酒の相手をして、作り笑いなんかしたくない。」と言ってくれて、嬉しかった。翌日、田舎へ帰る飛行機に乗る為に行った羽田から「行って来るよ!」と電話した。「気を付けて行ってらっしゃい。この事で夫婦の絆が強くなったらイヤだよ!」と可愛い事を言ってくれた。田舎から毎朝電話して「愛している!」と言葉を交わし「早く帰ってきてね!」と言ってくれる電話の向こうのユキを、力一杯抱きしめてあげたかった。
母の初七日を終え、10日ぶりに会えた。駅の改札を出て私を見つけると、駆け寄って来て周りかまわずフレンチキスをしてきた。私も嬉く、二人に何の言葉もいらなかった。直にアパートへ帰り、荷物を放り投げ激しく唇を求め合い「寂しかった!会いたかった!」と服を互いに剥ぎ取るように全裸になり、愛し合った。抜き挿ししながら「愛してる!愛してる!」と連呼し、狂ったように燃え盛った。それ以降は、激しく愛し合う日々が続いた。 2月6日(火)、一緒にお風呂に入り、浴槽の中のユキが、立ち上がった私の肉棒を美味しそうに舐め廻してくれた。ベッドで2回、激しいセックスを楽しんだ。その翌朝、ユキは無言のまま部屋のキーを私に差し出した。私も、何も言わずに受け取った。但しそれは、私が作ったキーだった。
翌々日夜中、自宅にユキから電話が来た。「ゴールドの客に<お前、不倫しているだろう?不倫なんかしているから幸せになれないんだ!お前よりズート〇〇の方が可愛いよ!>と言われた!」と言って大泣していた。自宅の為大きな声で話せず、ただ聞いているだけだった。翌日、そんなユキが心配で、スナックへ行った。ユキは、私を見るとにこやかに微笑みかけてきた。私も微笑み返ししながら、安心した。ユキと手を体の後ろでギュッと握りながらデュエットした。廻りもうらやむ程、楽しかった。曲が終わった時「泊まる?」と呟かれた。しかし、数日前に泊まったばかりだったので断った。すると「泊まらないと、他の人を泊めるわよ!」と微笑みながら言った。私は、特に気にもせずに微笑んで見せた。当然、今の状況から見て心配いらないと思っていた。店を出る時、見送りに出て来て他に見えない様に私の手を握りしめ「愛している!」と小声で囁いた。
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