不倫八人目 幸〇(アパートに男の痕跡)パートⅡ
その後は、私との約束より山〇とのスケジュールを大切にしていた。数日後、改札で待ち合わせした時も「マコ!実家の姉に、この荷物を持って来てくれって言われちゃつた。これから持って行って泊まるからゴメンネ!」俺との約束を反故にし山〇を泊めようとしているのか、腹が立ち「改札でお姉さんに渡して、帰ってくればいいじゃないか?俺も行ってやるよ!」と言うと「考えたわね!」と少し笑いながらも困っていた。「なんでそんなに意地になるの?判ったわよ、電話するから!」居酒屋の電話BOXから何回か電話したが不在のようだ。20時過ぎに、お父さんと小さい子供の居るお姉さんの家が不在になる訳がない。泊まる準備して来るはずの山〇に、今日は来るなと伝えたいのだと思い愉快だった。やっと連絡が取れたらしく、長い事楽しそうに話をしていた。日頃仲が悪いと言っていたお姉さんと話をしている様子ではなかった。私は1人酒を飲みながら、楽しそうに話をしているユキを眺めていた。途中で小銭が無くなって「小銭頂戴!」とやって来た。小銭を渡すと小走りで電話BOXに入り、再び楽しそうに話している。新しい男との会話の為に、裏切っている男から金を貰い楽しく会話する神経も大いしたものだ。アパートに帰り、シャワーを浴びようとしている私に「年を2つ誤魔化している!マコに偉くなってもらわなくても、今まで通りの職場に居て欲しかった!」と泣きながら言った。本当は、私より2歳歳下で女房と同い歳だった。私は、そんなユキを強く抱き締めた。女って、訳が判らない。他の男に抱かれている事を正当化しているのか?その夜、何時もより激しく燃え、真夜中に2回もセックスし中出しした。
私と山〇との間で揺れているユキを見て「旦那の処へ帰れ!」と言った。泣きながら抱き付いてきて「何故そんな事言うの?」「お前が自棄を起こしている様で心配でしょうが無い!」と言うと「結婚しても貴方と別れないよ!」と言うユキが私とは結婚が出来ないと考えて、独身の山〇にターゲットを変えたのか?ただ、寂しさを紛らわせるためなのか?私は、どう考えたらよいのだろうか?山〇の事を知らん振りして、適当にセックスを楽しむか?きっぱり別れるか?ただ、あんなに激しく愛し合った日々が忘れられない。あんなに愛してくれたのだから、まだ愛してくれているはずだと微かな希望を抱いている私が居た。そんな自分の気持を整理できないまま、ユキが他の男とこの部屋でイチャイチャし、二人で買ったこのベッドで、キスし、乳房を揉まれながら乳首を吸われ、足を広げてオマンコを舐められ、山〇の肉棒を咥え、それを膣に入れられ悶えているのだ。切なくて、寂しくて自分をコントロール出来ないでいた。そんな状態で家に帰り、子供と逢うとホッと安心出来た。
その翌日の土曜日も山〇が泊まっていた。日曜日、様子見に行って確認できた。月曜日には法務局へ外国人登録の件で一緒法務局へ行く約束をしていたので朝行って、昨日のシーツの汚れの事を言うと「何よ、この前マコが寝たときのものでしょう!もう法務局には行かない!」と怒り出した。話にならないので、会社に行こうと準備しているとワイシャツにアイロンをかけてくれる。裏切りながらもこんな事をやってくれるユキが理解できない。その週の水曜日に泊まった。ベッドで何時もの様にクンニをしたが、ユキの気乗りしていない様子がよく判った。バックの体勢にしようとした時、膝がユキの足にぶつかった時「痛い!もーッ!」と迷惑そうに言った。仕方なくセックスしてあげているんだと言わんばかりのユキの態度が伝わってきたが、意気消沈したまま意地で挿入し、抜差しの途中「中に出さないで!」と言われた。数か月前、中に出してと泣いて抗議した女が口にしている。皮肉交じりで「他の奴にもそう言っているのか?」と尋ねると「エー!」と惚けていた。その時は、意地で膣の中に射精した。始末が終わって、私に背中を見せて寝ているユキに「冷たくなったね!」と言うと「私もそう思う!」と答えた。空しい、何故こんな所に居なきゃいけないんだと思いながら眠れなかった。
翌日、仕事で泊りの日、仕事が一段落した22時頃電話した。会話の途中、玄関のチャイムガ鳴り誰かが訪れた様だ。受話器を置いて玄関に向う足音、玄関を開ける音、微かに会話が聞こえ小走りで戻ってくる足音、そして受話器を取り嬉しそうに弾んだ声で「今からカラオケに行ってくる。ゴメン!」と、サッサと電話を切られた。見え透いた嘘だ、山〇が来たのだ。しかし、疲れ切った精神状態だった為か不思議と腹が立たなかった。次の日午前、仕事途中にアパートに立寄り、残念ながら想像が的中していた。テーブルに二人で飲んだグラス、鬼怒川のおみやげが開封されている。ベッドの脇のゴミ箱にはべっとり精液の付着したテッシュ、歯ブラシ立てには山〇とユキの2本の歯ブラシが私をあざけ笑う様に並んで立ててある。山〇のパンツ・靴下・Tシャツまで洗濯して部屋に干してあった。ここまで見せ付けられて、やっと決心がついた。別れのメモを残し、鍵を閉めて外からポストにスペアキーを投入した。職場に戻る電車から見える遠い景色をボーと眺めながら、何か肩の力が抜け爽やかな気分になった。
会社で気分を変えて仕事をしていると、ユキから電話があった。「どうゆうことなの?私は、ポストは見ないし、貴方がまだ部屋の鍵を持っていると思っている。貴方がいなくなったら、私はどうしたらいいの?貴男を失いたく無い!」と大声で泣いた。「男と別れろ!」と言っても「良い人だもん!寂しかった!ベッドに一緒に寝ていないし、セックスもしていない!」と真っ赤な真っ赤な嘘を必死になって訴えていた。これもユキの言う処の思い遣りなのか・・・。「貴方のシャツや他の物は全部とっとく、貴方から電話頂戴!」と言っていたが電話する気はなかった。
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