良美は普段着とは違い綺麗な白のワンピースを着ている。相変わらずスタイルがよい。俺はスーツ。
2人でシャンパンで乾杯した。
「なんだか、付き合ってた頃を思い出すな」
「そうね、あの頃は楽しかったね」
「陽君は今でもスキーはしてるの?」
「ああ、今はなかなかいけないが、続けてはいるよ」
「スキーで長野に行ったことあるね」
「あああのころはスキーブームだったからな」
そんな話をしながらお酒も進んでいく。
良美は若いころはお酒を飲むと淫乱になってセックスを求めてきた。今はどうなのかわからないが、だんだん上機嫌になってきている。
「ねえ、今日は帰るの?」
「だって家庭があるんだぞ」
「えー、もうちょっと一緒にいたいよぉ」
「バカ、社長夫人と不倫ができるか!」
「誰もやるとは言ってないでしょ!」
「バカ、子供じゃないんだからこの後とか言ったら普通ホテルだろう!?」
「私はいいのよ?」
「え?」
俺は続けた。
「俺はお前にフラれてから一年以上立ち直れなかったんだぞ」
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