朝から、思いがけず愛し合ったせいで二人とも汗をかいてしまったので、朝風呂に入ることにしました。
夜に入った時と違って、明るい中で二人でお風呂に入るのは妙に照れくさく感じました。
夜と同じように裕之さんに後ろから抱きかかえられるようにして湯船に浸かりました。
裕之さんの手が後ろから伸びてきて私の乳首を触ろうとしたので、
『もうダメ、昨日も今朝も、たくさんしたでしょ』と言って手をつねりました(笑)
『アハハ、怒られちゃった』と裕之さんが照れ笑いしました。
お風呂を出てお布団の乱れを直していると、昨日と同じベテランの中居さんが朝食の用意に来てくれました。
『おはようございます。昨夜は良くお休みになられましたか?』
『はい、おかげさまで…』
私はなぜか、この中居さんには私と裕之さんは本当は夫婦では無いことや、昨日の夜だけでなく今朝も愛し合ったことなど、全てお見通しのような気がして、恥ずかしくて目を合わせられませんでした。
売店でお土産を買い、旅館をあとにしました。
帰り道の車の中で
『裕之さん、旅館の宿泊代ずいぶんとかかったんじゃないの?私にも出させてください』
『加代さん、そんな心配しないでください。それに加代さんには昨日の夜と今朝もたっぷりサービスしてもらってますから』
『また、そんな、エッチなこと言って、もう』
『アハハ、ごめんなさい』
そんな他愛もない話をしながら…
これからも、お互いに体に気を付けながら、無理の無い範囲でお付き合いしていこう
そして、お互いの家族には、心配かけたく無いので、自然に分かるまでは黙っていよう
そういう話をしました。
自宅へ帰る前に、どうしても一度行っておきたい所があったので、裕之さんにお願いして連れて行ってもらいました。
それは、亡くなられた奥様のお墓参りです。
まだ新しい墓石に白いユリの花をあげて、お線香をあげました。
墓石に向かって手を合わせました。
(奥様、私は加代と言います。今、裕之さんとお付き合いさせていただいてます。厚かましいとは思いますが、私達のことを許して下さい)
そして、家路に着きました。
こうして、私の短いけど幸せな第二のハネムーンが終わりました。
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