あの日、なんの心の準備もなく、ばったり出会った私は、びっくりして彼に会釈するとそのまま立ち去ろうとしました。
「サトミさんの、お母さんですよね?」
彼は私の正体を知っていました。
小雨が降る中、近くの人気のない公園の東屋で私は彼をふたりきりになりました。
缶コーヒーを手に彼は隣に腰掛けてきました。
肩が触れ合うほど近くて、私は先生がいった女性が苦手という言葉を思い出し、とても信じられないと思いました。
嫁と彼の関係をどう問いただそうかと迷っていると、彼が楽しそうに話しかけてきました。
彼もアクセサリー作りを趣味にしていて、先生とは違った感じで男性なのにとてもおしゃれでした。
私が話を切りだす前に、嫁のことを話題にして、とてもセンスがいいとベタ褒めするので、なんとも言えない気持ちになりました。
”貴方に、そんなこと言われるとコロっと落ちるわ。女なんてみんなそうなんだから”
つい皮肉っぽく言ってしまいました。
嫁とはどういう関係なの?そのまま言葉を続けようとすると、
”美和さんもそうなんですか?”
彼はそう言って、ぐっと近づいてきたのです。
”私は大丈夫よ”
ドキドキしたのですが顔に出さないように努めました。
だけど、彼は
”えー?ホントですか?”と愉快そうに笑って、私に密着してきたのです。
そして彼の手がミニスカートからあらわになった私の太ももの上に乗ってきました。
そこからは何を答えたのか、ぼんやりとしか覚えていません。
彼に手に気をとられているうちに、夫婦生活のことやセックスの内容、浮気の経験など、いつの間にかのプライベートなことを答えてしまっていました。
彼の手がスカートの中にまで入ってきました。
ミニスカートなんてずっと履いてませんでした。
嫁の持ち物にこれを見つけたとき、彼との関係を裏付けた気がしました。
そして彼の指が触れているショーツも、嫁の持ち物でした。
派手なTバックで、これを身につけて鏡の前にたつと普段とは違う自分がそこにいました。
自宅に入る前にどこかで着替えるつもりで、普段着の替えをもって、私は嫁の格好をして教室へ来たのでした。
”美和さんはかっこいい女性ですね”
彼に褒められるのは、とても嬉しくて、甘美で自分の中がトロっと溶けていく感じがしました。
彼も私も触れているところについては何も言葉を交わさなかったのですが、強烈な違和感を感じてついに彼を手を抑えてしまいました。
”こんなところに穴が開いてますよ”
彼はいたずらっぽく言うと、私の中で指を泳がせていました。
それまで敏感なところを軽く触れるだけだったのに、いきなり侵入まで許してしまい私はパニックになっていました。
私は声も出せず、じっと彼の指の動きに耐えていたのですが、
”もっと美輪さんの可愛いところみせて”
と彼に囁かれて、唇を奪われるともう抵抗できませんでした。
それから彼と手をつないでどれくらい歩いたでしょうか。
いつ知り合いに見られるともわからない、近所のラブホテルに入ったのでした。
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