お互いに家庭ではレスで、年単位してないこと、
SかMで言ったらどっちかっていう話、
どんなプレイに興味があるとか、
逢うまでの1週間で、そんな下ネタも話していた。
もちろん、冗談まじりに。
『脱いだらすごいからね。悪い意味で(笑)』
ケイコのそんな書き込みを思い出してると、同じ言葉が隣から聞こえてきた。
「本当に期待しないでね。脱いだらすごいから」
悲哀と照れが混ざったような表情で言うケイコに、僕は笑顔で答える。
「それはお互い様。体は関係ないよ。ケイコがいいんだから」
ケイコがまた、繋いだままの手を強く握る。
僕はケイコの気が変わるんじゃないかと、ホテルに着くまで、くだらない話をした。
ただ、辺りが不自然なネオンで照らされると、
自然と緊張が高まり、お互いに無口になる。
「ここにしよっか」
「いいよ」
ケイコいわく、入る前が一番緊張したと、あとで笑ってたっけ。
パネルで部屋を決め、エレベーターに向かう。
お互い、雰囲気と感情が高まっていることに気づいていたと思う。
エレベーターのボタンを押すのと同時に、僕はケイコを抱き寄せた。
赤信号の時より深く
Kiss をした。
エレベーターが止まり、部屋までの間はあまり覚えていない。
多分、興奮してたんだと思う。
部屋の鍵を開け
靴を脱ぎ捨て
また唇を重ねる。
荒くなる息。
何度重ねただろう。
もう止まらなかった。
滑り込ませた舌が絡み合う。
ケイコを壁に押し付け
頬を撫でる。
痺れ出す唇。
髪をほどいたケイコが
さっきより強く僕の背中をしめつける。
「スゲー興奮する」
吐息まじりに僕は言う。
「わたしも」
それに応えるように
よりディープに、舌先を弄ぶ。
ケイコの背中を
強く撫で付け
ゆっくりと下に。
弾力のある丸みを鷲掴む。
ケイコの息が喘ぐ。
首もとに唇を這わせながら
丸みに沿うように
両手をまさぐる。
ワンピースをたくしあげようとした時
ケイコが言った。
「シャワー浴びてないから汚いよ」
ケイコはもしかしたらと、この日、豹柄のTバックを履いていた。
その思いに気づいた僕は
あらわになったケイコのお尻をさわりながら、意地悪く返す。
「じゃあ、やめてもいいの?」
Tの後ろを引っ張りながら続ける。
「こんなやらしいの着けてたら、俺ガマンできないよ」
僕の首筋に顔を埋めたケイコが、また少し喘ぐ。
「バカ・・。舐めるのはお風呂入ってからね」
僕はケイコの手を引き、ベッドに押し倒した。
今度は優しくkiss をする。
髪を撫で
耳元から
肩、腕と壊さないように優しく手を這わせる。
ワンピース越しに焦らすように全身を愛撫する。
深くなるケイコの吐息。
おもむろに胸を掴むと
漏れる声。
ワンピースを脱がし
裸にすると
暫くその体を眺める。
「見たらダメ」
羞恥に苦しんだ表情でケイコが言う。
恥ずかしがるケイコの腕をどけて
全身を味わう。
徐々に響く声。
「我慢しないで、感じていいからね」
囁く僕に応えるように
ケイコが喘ぐ。
指に蜜が絡みつく。
入り口を探すように
そっとくねらす。
悩ましく動く腰。
誘われるように熱い中を満たす指。
快感に悶えるケイコが言う。
「気持ちいい・・もっと・・」
指に伝わる滴がシーツを湿らす。
激しくなる衝動。
「もう、ダメ・・」
僕の肩を掴み、ケイコは一回目の絶頂を迎えた。
部屋に響くケイコの声と音。
二人の汗と蜜の淫靡な香り。
僕とケイコはその日
ケモノみたいに交わりあった。
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続きます。
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