妻のカミングアウトは俺にとっては衝撃的な内容だった。
根底にあった男性への恐怖心から実物ではない声だけの相手に性欲が歪み傾いていたのかもしれないと解釈していた。
婚約から結婚へ。
子供が産まれて妻の自宅に年に何回か家族で泊まるようになっていた。
そんな折、義父が腰を痛めて入院したことで、妻と子が実家へ帰り、俺は休みの度に妻の実家へ泊まることにしていた。
ところが仕事の都合で1日休みになって義父母宅に行けなくなった平日の午前中。
我が家にエロ電話が来た。
結婚前のことがよぎり、当時妻がとっていた行動パターンをトレースしてみた。
するとそのパターンに相手は違和感なく反応していた。
これはもしや、妻が再開していたのか?
疑心暗鬼になる俺。
子供の頃からの習慣であった性癖は、もうしないと言う約束ごときでは静止されなかったということかと頭の中で思っていた。
受話器を舐め、カーテンを開けても男の反応は変わらず延々と時間が経過して発射に至っていった。
最後に、また電話するねと言って通話は途切れた。
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