階段の降り口で不穏な気配を察し息を殺しながら聞き耳をたてる。
かすかな揺れとパンパンパンという音がまた聞こえる。
軋む階段をゆっくりと細心の注意を払いながら一段一段降りていく。
半分ほど降りるとよりはっきりと音が聞こえる。
あと一段降りればリビングが少し見える。
なおさら静かに一段をゆっくり降り、リビングの一部分が見える場所まできた。
いつも寛ぐソファーと消えたTV。テーブル。
音の正体の場所はここから見えない死角から聞こえるようだ。
リビングと反対側の後輩が寝ているであろう客間の扉は開いており、はっきりは見えないが布団が捲れ上がりそこに寝ている気配は感じない。
頭の中ではもうほぼ何が起きてるか確信している
嫁と後輩が……
怒りというか、吐き気のような。ガタガタと震える私。
また一段。階段をそっと降りる。
先程よりもリビングが見える…見渡すと
後輩が履いていたハーフパンツとボクサーパンツのような物が落ちている。
パンパンパンパンパン!
少し強めの音がはっきり聞こえる。
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