私は、電車に揺られながら二駅目を通りかかった時、妻の話ししていた居酒屋のある繁華街を見た時に、妻の話しを思いだし軽く胸騒ぎがしたのを、覚えています。
その日は本当に多忙を極め大変だったのと、会社の上司と押し進めていた、発案中のプロジェクトが会社の上層部のお目にかかり、仮ではありますが、Goサインがでて上司と喜んでいたので良く覚えています。そんな中私は翌日の週末の休みを獲得すべく忙しくしておりましたので、いつしか妻の話しを忘れておりました。
その日は、日々の日常業務に合わせて、例のプロジェクトの打ち合わせでなんだかんだで、何時の間にか時計を見ると夜の8時をまわっていて、あわてて家に電話をしました。すっかり妻が出掛けている事を忘れていた私
長女「はい、〇〇〇です。」
私「あっ、〇〇〇か、お母さんは?」
長女「出掛けた」
思いだしました、妻が出掛けていた事を
長女「6時には出掛けたよ、なんか飲みにいってくるって。」
私「あっ、そっか、父さんわすれてたわ、あはは。んで?夕食は?」
長女「お母さんが、作り置きしてあったから、"チン"してみんなで食べたよ、だから大丈夫!お父さんは遅くなるの?」
私「あぁーそうだな、まだかかりそうだな、とりあえず早く風呂入って歯磨いて寝るんだぞ。」
長女「はい、はい、わかりましたぁ~」
と少しうざったそうに、受け答えする娘でしたが、兄弟達の面倒をよくみてくれる頼もしい、娘に成長してくれて我が家では本当に頼りになります。
それから、しばらくして、
上司「おーい、皆今日は本当にお疲れさん、ここまでやったらひと安心だから、この辺にして、プロジェクトも決まった様なもんだから、これから一杯いかないか?」
と言ってきました。都合の悪い数名のメンバーを除いて私の他に二人と上司で、軽く飲みに行く事になりました。上司と私は自宅は同じ電車の沿線上にあり例の家から近くの妻が飲んでいるであろう、例の繁華街で飲むことになったのです。
しばらく、飲みに行っていなかった私は、しっかり者の長女に感謝しつつ、上司とメンバーで飲みにいったのです。よもや、妻のあのような姿を目撃する事になるとは知らずに。
※元投稿はこちら >>