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一瞬(え?)と内心ドキドキしながら「なんで?」と聞くと、
「んー、何となく。ずっと手を繋いでたし」とまた上機嫌です。
私は妻と手を繋いで街を歩く事はほぼないのですが、駅までの道中を想像しました。
私は「そうなんだ」と多少の嫉妬と手を繋ぐ行為が初々しいと思いつつ、「じゃあ次とか誘われた?」と尋ねると、妻は「また飲みましょうとは言われたよ」と。
(え?)ともう内心ドキドキです。
「そうなんだ?飲み屋で?」
「違うよ、お店出てから」
「飲み屋出てから?」
「うーん、多分。あと駅で帰り際にも言われた」
「そうなんだ。手を繋いで歩いてたのは?」
「多分飲み屋さん出てからずっとかな?あとね、ギューってされた(笑)」
「おー、恋人みたいじゃん」
「でしょー?ってかあなたも普段からしてよ(怒)」
「あー、うん。まぁ、じゃあ出かけた時に」
「じゃあってどーゆー事??(怒)」
「えー、だって近所じゃ出来ないでしょ?」
「まぁそうだけどさ、ひどいよね(怒)」
「それで、どんな話したの?」
「うーん、あ、そうそう、最初に出会い系ではじめて会ったって言ったらちょっと困ってたみたい」
「そうなんだ?」
「うん」
相手の人は多分、妻がなれてたら即ホテルに行こうと計画してたのかな?と思いつつ妻の話をたどってみると、飲み屋に行って、ほろ酔いの所で手を繋いで歩いて雰囲気でホテルに誘うつもりでピザ食べに行ったのかな?と彼の取った行動を自分なりにまとめてみました。
そうなると時間的にホテルに行く事はちょっと難しかったのでは?と自分なりに結論付けてしまい、妻の話を信じれる気になりました。
「なんでかね?」
「わかんない。でも気に入られたかもよ?どうする??(笑)」
妻は私の気持ちを知ってか知らずか笑って話してくれました。
「どうする?って次あるの?」
「わかんない。でも気に入られたと思うんだー」
「そうならいいね」
「うん。そうそう、ほっぺにチュッてされたし(笑)」
妻の笑顔とは裏腹に私はもうドキドキでした。
「あ、そーなの?」
「うん」
「ほっぺただけ?」
「うん。あ、あとうなじ(笑)」
具体的に話してくる妻はちょっと照れ臭そうでした。
それだけかな?と思いながら本当に精一杯の虚勢を張って「ふーん、気に入られてんじゃん?」と返しました。
妻は「でしょ?(笑)まだイケるかも(笑)」とにこやかです。
「で、それだけだったの?」
「それだけって?」
「ホテルに誘われたとか、ディープキスとか?」
「ないよ?キスもしてないし」
「ふーん、そっかー」
ホッとしたようながっかりしたような微妙な気分でした。
「まぁ良かった。次あるといいね(笑)次は誘われるかもね」
「いやー、モテモテですみませんねー(笑)」
その後は違う話題になり、この日の事は聞けませんでした。
私は次はホテルだろうなと思いながら次に期待する事にしました。
余談かもしれませんが、妻の当日の服装は程よく肌の露出がある感じで見た目も派手でもなく、子供の学校にも行けそうな服装でした。
今回は私は妻の話を信じる事にしました。
頬やうなじにキスまでだったのでネトラレとは少し違いますが予想以上のドキドキを味わいました。
ここまで10ヶ月位かかりましたが出会い系でのファーストコンタクトはこんな感じでした。
①、②と読んでいただいていてありがとうございました。
現在進行形ですので続きも勿論ありますがリクエストがあった時に決めたいと思います。
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