私はありませんがその直後まで妻と男と3人でいました。
妻の家は祖父の代から続く鉄工所。
そんな鉄工所を私が養子に入り妻が継いでいるのです。
バブル崩壊からの不景気で20人いた職人が今では2人になってしまいました。
仕事の関係でもうこれ以上減らすことは仕事を辞めてしまうのと同じことなんです。
以前は大手企業から回ってきた仕事も私の方から材料を手配して、材料の利益もあったのですが今では企業が手配しているんです。
ですからもしミスでもしようものなら反対に材料代が負担になってしまうのです。
1年前、今の仕事が終われば次の仕事がない状態になり、私と妻は大手企業の担当者にお願いに行くことになりました。
私たち家族ばかりではなく、2人の職人の家族も路頭に迷うことになるのです。
前もってアポを取ると1軒の料理旅館を指定してきました。
相手は妻の父の代から担当者でその後出世をした部長でした。
妻も私も普段の仕事着ではなく、妻はクリーム色のスカートスーツ、私は紺のスーツと2人とも着慣れない服装で挑んでいきました。
部長は義父の時代に工場に来ていたころは頭が低い人でしたが出世をするたびに頭が高くなりそしてお腹も大きくなってくるような人でした。
最初は世間話から入り、大手企業も不景気でつらいと言い出し、そのうち来月からこんなプロジェクトが始まると言い出して来るんです。
それまで小さな仕事で繋いでもらって言う説明に私も妻も心の中で喜んでいました。
部長は妻にお酌を要求し、反対に妻にお酒を勧めるのです。
妻は「私はアルコールが弱いので。」と断ると、「何だ、この場の雰囲気を壊すのか。」と怒ってしまうことも。
妻が宥めてお酒を飲むと部長は上機嫌なんです。
そうこうしている間に部長に手が妻の腰に回り、部長の口が妻の顔の近くまで行くようになりました。
それでも妻は嫌な顔をせずに、ただその間に手をかざすだけでした。
時間が経ってそろそろお開きと言うときになって、部長が隣の部屋に続く襖を私に開ける様に言ったのです。
私はお酒に酔って暑いからだと思い襖を開けるとそこには一組の布団が敷いてありました。
これで部長の魂胆が分かりました。
「君はもう帰ってもいいぞ。奥さんは今晩私と付き合ってくれるんだよね。私が通っていた頃の女の子がもう立派な女になって、、」と、私を睨むんです。
妻も祖父の代からの工場を守りたくて、「あなた、先に帰っていてください。」と私に言うんです。
私は何もいえないことに体が震えてしまいました。
部長は立ち上がり妻の手を引いて隣の部屋に行きます。
「何なら一晩中そこに居ていいんだぞ。」と言う部長に、妻は「あなたお願い。先に帰っていて。」と、襖を閉められてしまいました。
部長の服を脱ぐ音が聞こえ、「あのときの少女を思い出すと私の物がこんなに大きくなってしまった。奥さんのせいだからその体で何とかしてもらわないと。先ずはしゃぶってもらおうか。」
そんな言葉が聞こえたとき、私は部屋を出てきたのです。
妻は翌朝帰ってきました。
帰ってくるなりシャワーを浴び泣いていました。
あれからプロジェクトの打ち合わせと言い、現地視察といい、1泊か2泊泊まりで月に1回出かけています。
仕事は今はまだ小さい仕事ですが生かさず殺さずあります。
しかし、1年前から夫婦の営みは無くなってしまいました。
※元投稿はこちら >>