私が彼を男として多少なりとも意識していたのは、何度か娘を抱いてる現場に居合わせたから。
もろに目撃じゃなく、夜中に部屋からあの声が漏れてきたとか、買い物から帰宅すると、今までしてたんだろうなと思えたりとかそういう事ですけど、やはりこの年になるといつも独り慰める立場の人間にはそれなりに触発されるものがありましたからね。
だから、私は多少の下心はありましたけど、まさか彼の方がもっとあったなんて…
嬉しいのを通り越してにわかには信じられなかった。
お互いに目指すところは一緒な訳ですから、あれよあれよというまに夜を共にすることになりました。
上手く行きすぎて現実感がないくらいでした。
アルコールを控えめにしてたのは、おそらく同じ気持ちからでしょうね。
ただ、口だけは滑らかになれればいいという気持ちで飲んでました。
あんまり突っ込んだ話をする前に、前屈みになった私の胸の谷間に目が釘付けになったのをさっちして、軽いノリで娘と別れたから必要以上に良く見えるんでしょう的な事を言って探りを入れたら、かなり直球で打ち返してきた。
まるで秘密を暴露するかのように声をひそめ、
元々年上の人って一番弱いうえに、娘と同じ系統の顔なんですから、惹かれなかったらおかしいと…
でも、いくらなんでも年上過ぎない?
って素直な意見には、
むしろ、30後半から40代が最もストライクゾーンなのだと…
漠然とは知ってたけど、本当に私ほどの女にも需要があるんだなあと客観的に考えたりしてしまった。
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