お互いに吸ったり、舐められたりしていて、いつの間にか
何も着けずに、寝てしまった。
朝。
「あなた 朝よ」との妻の声で目を開ける。
腰には、妻が掛けてくれたのかバスタオルが乗っていた。
そのバスタオルを腰に巻き、テーブルに着く。
妻はすでに、薄いものをまとっている。
「あなた 話があると・・・・・」
「いや もういいんだ」
「そうなの 変なの」
久しぶりに向き合っての朝食。
「これから どうする?」
「いやあ 帰るよ」
「何もしないで 帰るの?
あっ 変な意味じゃないのよ」
私も何しに来たのかわからないまま、我が家に帰ってきた。
と・・・・。
誰か家にいるみたい。
満喜子?
そんな筈は無い。
なんだ 下の息子が帰ってきていたのだ。
「びっくりしたよ」
「俺も びっくりだよ
久しぶりに帰ってきたら 父さん居ないんだもの」
「お母さんの ところへ行っていた」
「もう 母さんが 恋しいの?」
「馬鹿な」
「俺 思うんだけど
母さん 何故 単身赴任なの 普通と逆だよね
それに ちょっと無理すれば ここからだって通えるのに」
「う うん」
無理すれば通えるか?
「母さんは 女だから 大変だからだよ」
「そうか まあ 父さんがそう思っているじゃ いいけど」
息子を駅まで送りながら、昼飯を一緒に食べ「それじぁ」
で別れた。
ただ 息子が言った「無理すれば 通える」が気になった。
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