この8日、真介君の成人式…式の後デートした。
デパートのフードコートで座り、「私を抱きたい」と懸命に口説くの…、と言うよりも、自分のありったけの熱意を訴えるの。
テーブルの上で私の手を撫で、握り締め、真介君の気持ちの強さに根負けして、ついに決心した私でした。
「分かったわ・・今度ね」
と私が言うと、真介君は、右手の小指を差し出して、私に指切りを迫りました。指切りしている私がいました。
「絶対だよ、約束だよ」って、真介君は念を押すのでした。
腕時計を見ると、もう本当に帰る時間です。冬休みで大学から自宅に息子も帰って来ていましたから。
通りかかった公園いにトイレがありました。
「ちょっと、お手洗いにいってくるね・・」
私がそう言うと、
「じゃあ、俺も。付いていってあげるよ」
「ありがとう」
「一緒に」
「え?・・一緒って、一緒に入るの?」
「そう」
真介君は、頷きました。
「やだあ・・恥ずかしいわ」
「本当だよ。一緒に多目的トイレに入ろう」
「無理よ」
「大丈夫だよ」
私の腰に手を回して立ち上がらせ、真介君は本気の様子でした。
「え?本当に、一緒に入るの?」
「入るよ」
訊いている私も、落ち着きを失くして焦っていました。
「行くよ」
彼は、私の手を引いていきます。
「ええ!!??」
手前には、多目的トイレがありました。
ドアを開けて、私は人がいないか、確認しました。
ドアを出て首を振ると、真介君は私の手を引き、多目的トイレに入ります。
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