土曜日の朝 帰ったオバサンから 昼過ぎ携帯に、
『婆ちゃんが 具合悪くして‥」
帰れ無いと 電話が有りました。
仕事が終わり、風呂に入ってから一杯飲みながら テレビを見てましたが、やはりオバサンが居無いと 1人では 静か過ぎます。
そこで、町に出て見る事にし、タクシーを呼び 出掛けました。
御飯を食べれる処!と 運転手さんに聞くと、
「この時間は 寿司屋くらいかな?‥俺の幼なじみが遣ってるんだが、話し好きな奥さんが居て 止まら無く成るのが欠点 と言えば欠点かな ハハハ♪ でも安いよ!」
運転手さんに聞いた通り、朗らかな奥さんで あっと言う間に お酒も時間が過ぎました。
「タクシー 呼ぼうかい?」
「ちょっと 飲み過ぎたから 少し夜風に当たりながら タクシー屋さんまで 歩いて行きますよ‥」
寿司屋を出ると 奥さんが話してた様に、まだ10時過ぎだと言うのに、何軒が点いてた灯りが消え 街灯だけ! 遠くにタクシー会社の灯りが見えるだけでした。
タクシー会社目掛け歩いて行くと 倉庫の陰に 紫の看板の灯り点いてて 歌声がしてました。
惹かれる様に 店に入ると、寿司屋さんで 一緒だった客達が居ました!
「‥さっきの兄さん!」
「さっきは どうも!」
カラオケで盛り上がってると、
「明日も 田植えだ! ママ 帰るぞ なんぼだ?」
会計を済ませ出て行き ママが出口で
「ゲンさん 又 寄ってよ」
「生きてたらな~ごっつぉさん!‥」
ママが カウンターを片付けると
「じゃぁ 俺もお勘定して貰うかな!」
「まだ良いよ! ウチは 御客が居れば 朝まででも遣ってるから(笑) めったに無いけど!」
「そうなんだ!」
「初めての御客さんだから これ1本サービス!」
俺の隣に座り ビールを注いでくれました。
「ママも一杯!」
「ありがとう これからも 御贔屓に カンパーイ」
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