空の旅は平穏だった。彼女は、この前の金曜日に、空路ミネアポリスから
着いたところだった。彼に挨拶したときの彼女の表情はまだ硬かった。頬に
キスを交わしても短かいし、ややぎこちない。だから、彼女の荷物を持って
車までの道すがら、少しずつだが彼の方から話しかけていった。彼の家は、
そこから車を5マイル走らせた、西ミシガンは木立豊かな丘陵地にあった。
着替えを待つ間、彼は少し不安な思いにとらわれてきた。それからやっと
彼女が現れたのだった。彼は前の折の彼女の表情を思い出していた。僅かに
からかうように見えて、と思うとすぐ笑顔に変わったりして、まさか自分を
試しにかかっているのじゃあるまいな、とも思えたのだった。
晩餐はとびきりのものだった。ワインが上等、ウェイターも丁重だった。
いちゃつき加減なときもあったが、心弾む枠を越えず、不快感はなかった。
真新しく白いテーブルクロスの陰では彼らの膝が触れ合った。彼女は自身の
心の動きを楽しんでいた。
【とりあえず、ここまでにします】
ずれ込んでしまった今朝のレスに付けた「まったりシーン」が少し続いた後、
物語は、このレス分の空港での出会いに移ります。難しい話になっちゃった
お詫びというと言い訳になりますが、ボクの訳で紹介してみますね。
原本はLiteroticaなるアメリカのHPで、そこに投稿されたもの。著者は
自己紹介によれば物語が投稿された2003年時点で、アメリカ中西部在住
41~50歳の女性。Status curiousとありますから、独身と既婚の中間と
言っていいのかナ。気の向くままのパターンでしょうか。
この小説、なんてことない恋物語の一つぐらいのつもりです。興味あれば
原文の紹介でも、もともとのHPの紹介でもいたします。もういらなけりゃ
その旨ひとこと加えて下さい。
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