眩しい春の朝の陽光が窓からさして、それを浴びる彼女の身体を温める。
シャワーですっきりした彼女の身体が、キングサイズのベッドで対角線上に
横たわっていた。枕の上に自分が摘み取ってきたばかりのバラを一輪おいた
ようにも思えて、これ以上の光景なんて見たことがないなあ、と彼は感慨を
覚えた。白いパンティが明るい光で輝いて下腹部の膨らみを愛撫している。
・・・と、これは先日のお泊りを想像しながら翻訳してた、さる英文小説の
冒頭です。実際はまったりタイムどころじゃないようでしたね。ご苦労様。
ボク自身、この小説は二年ほど前に読んであって、『交換でお泊まり』との
予告を知って、このもったりシーンを想い出したので改めて訳しました。
けさは「イク」なる感覚について。中年になるまで、これが分らなかった
という人(ボクの経験では)けっこう多くいます。とくに子宮派の方です。
たぶんクリットで起こされる感覚だと思います。ですから念を入れた攻撃を
そちらに加えないことにはイケないのだろうなあ。痛けりゃいちどに興ざめ
しますから、男の側に技術が要求されますね。つまり痛くせずにクリットの
感覚を頂点まで持っていくだけの手加減です。
ボク自身は前戯で必須の1ステップとして、指二本を中に入れてる段階で
これを越えることにしています。中の二本で前の壁の直前を走ってる尿道を
意識してマッサージしつつ拇指でクリット頭部をごく軽~くなで続けます。
口はお腹か胸に向かいますが、その辺はお互いの体格次第。いずれにせよ、
クリットの感覚の到達加減が大切だから、その辺を感じ取って、手抜きして
いくのが肝心ですね。乳首としても、そっち感覚がのさばっては不味い。
バナナを輪切りにした断面、思い出して下さい。いくつかの部分が並んで
走っていますね。男性のペニスのサオ部分も同じように三本の海綿体組織が
並行して走ります。下を走る一本が尿道海綿体。この中を尿道が走り、尿や
精液を送ります。上側に走る二本を陰茎海綿体と呼びますが、どれもこれも
女性にある組織に対応して、それらと相同関係にある、といいます。
男性ホルモンは胎生のごく初期に脳に働きかけて両性になりえた脳組織を
男性脳に変え、性器にも働きかけて女児の形だったのを男性性器として発達
させるなど驚異的なパワーを証明しますが、無から有は作れません。
原器が同じでありながら、違う機能へと分化した場合、相同と呼びます。
男性の睾丸と女性の卵巣が相同で、胎生期の終わり睾丸下降というドラマで
女性の大陰唇と相同にある皮膚部分に入り込み、陰嚢なる皮膚に変えます。
よく見ると陰嚢の真ん中に左右を隔てるように縫い目が残っていますよね。
あれが、もともとの割れ目の痕跡です。両性とも胎生7週までは同じ形態の
外性器を持っていて区別がつきません。イヤ、内性器も全く一緒です。
ペニスの下を走る尿道海綿体は、女性の尿道海綿体が体表まで出て終わる
ところをずーっと前まで延長して作られます。じゃ二本の陰茎海綿体とは、
どこから来たものか?無から有は作れず、ちゃんと女性が持ってる陰核脚と
相同関係にあるんです。陰核亀頭を英語でクリットと言いますが(正確には
クリトリスでしょうが、めったに言わない)、それだけが凡てじゃなくて、
亀頭のすぐ奥で左右に分かれ、陰核脚が大陰唇の中を後方に向かいます。
最後は左右の恥骨の下の方、恥骨下枝に付着します。クリットとして働く
だけなら骨にまで足場を求めなくとも、と思えますが、やはりペニスに転用
された場合に課せられる重労働を思えば必要だと納得もできます。
要は、陰核脚だって平時には静かにしててもイザ充血すればペニス並みに
固くなって根元の方からのマッサージ刺激でどんどん興奮が高まっていき、
ついには亀頭部からの刺激と相俟って男性並みの「イク」感覚に到達できる
解剖的生理的根拠ってものが、ちゃあんとあるってこと。ただ、そのために
それなりの手段というか、手順ってものも必要ってことです。
キリのない話ですが、長いので一旦はここまで。
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