男は結婚すると安堵します。俺も人並みになれたので、と。
夢にまで見た愛する女性を抱くことが出来た、それは天国にも登る気持ちでしたよ。
同僚が、嫁さんのおのろけを話すと、今に見ていろ俺だって。
その安定感が仕事をする意欲に繋がります。家に帰れば温かいご飯が、お風呂が、何と言ってもあのめくるめくような妻との行為が待っている。
奥さまにしても、早く帰ってきて私を抱いて欲しいわと思うのは当然です。性行為がこんなにいいものだと分かれば分かるほど待ち遠しいに違いありません。
独身時代のオナニーとは全く違う、粘膜の触れ合い。
しかし、男は単純です。女性の深い心理など考えられなくて、気がつけば仕事人間になってしまいます。
妻が不満に思っていることなど夢にも思っていないでしょう。
私の妻も同じでした。あるとき一通の手紙が私に届きました。妻から・・・。
その手紙には不満は書いてありませんでした。私をねぎらう気持ちが綿々と綴ってありました。
最後に、貴男だけの身体ではありません。病気にならないで下さいと、優しい言葉が・・。
その時、ハッと思い当たったのです。妻をいたわる気持ちが足りなかったことを。そして自分の欲望だけを考えるのではなく、妻にも性慾という欲望があるはずだ、それを満たしてやれるのは僕だけなんだ。
私は妻に済まなかった、仕事にかまけて、芳子さんの気持ちを無視していました。その晩から激しい性行為が復活しました。
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