湯舟の向こう端の方で、あの元ヤクザの内妻が、これもまたふたりの男から責められて喘ぎ声をあげていて、そこから見える光景はまさに酒池肉林の世界でした。
とにかく私は妻の姿を必死で捜しましたが、いくら捜しても妻の姿だけはどこにもありません。
仕方なく諦め、風呂場を出た私は、その隣に貸し切り専用の家族風呂があり、そこへカメラを手にした幹部のひとりがニヤついた顔で入っていくのを見ました。
遅れて付いて中に入ると、脱衣籠に何人かの浴衣が脱いであり、その中に見た事のある妻の下着が丸められ入っているのを私は見てしまったのでした。
擦りガラス越しの向こう側で、カメラのフラッシュが光り、風呂の中で写真撮影をしているのがわかりました。
露天風呂の方には見つからずに入れましたが、ここはさすがに入ることが出来ず、脱衣所から聞き耳を立てて中を様子を窺ってました。
『ほらキレイに全部剃れたぞ、子供みたいな可愛いオマンコになったぞ、ほら見てみろ』
『どうしたほらオマンコ見てみな』
『は・ず・か・し・い…』
聞こえてきた声は確かに妻の声で、妻はこの風呂の中で何人かの男の前で下の毛を剃られ、そのシーン写真にまで撮らせていたのです。
私の中でワナワナと激しい怒りが込み上げてきました。
不安に思い続けた事が現実の結果がいま私に突き付けられたのです。
しかしながら私には、その中へ突入し怒鳴りつける勇気もなければ、それをヤメさせる手段も何もないのです。
まだ半分以上の借金が残っていて、この仕事を失う訳にはいきません。
結局は我慢するしかないと言い聞かせてる自分が情けなくて、私の目には自然に涙が溢れてきました。
『ほらもっと自分で足を開いて見せろ』
『片足を上げてみ』
『向こうむいて四つん這いになってみ』
『尻もっとあげて』
『足開いて』
『自分の手で尻割ってなかよく見える様にしてみ』
男の卑猥な命令言葉の後にフラッシュが連続して光り、妻がその命令にその都度従っているのがよくわかります。
淫らな妻のそんなポーズが頭に浮かび、私は悲しみの中にいながら、情けなくもトランクスの中で半分固くなていた自分のものに手を延ばし、妻に卑猥な命令を繰り返す男の声を聞きながら扱いていました。
『いいかげん、のぼせてきたな、そろそろ出るか』
男たちと妻が出てくる様子のわかった私は、慌ててそこを出ると、外の柱の陰から出てくるのを待ちました。
直ぐに男たちが妻を連れて出てきました。
紅潮した表情の妻に妻の興奮がわかりました。
男は3人、幹部がふたりにひとりは私の知らない男でした。(あとで知った事ですがSMの調教師だそうです。
3人の男たちと妻がエレベーターに乗ったのを見て、幹部の部屋があるフロアまで、私は階段で駆け上がりました。
妻たちは部屋へそのまま直行はせず、エレベーター前のソファで一旦座ると、幹部がタパコに火を点けました。
すると、妻と幹部以外のもうひとりの男が立ち上がり、ふたりだけで部屋の方へと歩いて行きました。
幹部がいつまで経っても席を立たないので、私は動けずその場でジっと待ちました。
暫くすると妻がその男に連れられまた部屋の方から戻ってきました。
※元投稿はこちら >>