夫の独白 その三
事は慎重に進めなければいけない。
しかも、あれだけ激しく拒絶された後なのです。できることは限られているように思えました。
いろいろな体験談をネットで参考にした結果、私のとった行動は次のようなものでした。
まず、いきなりスワッピングではなく、複数プレイに対する抵抗を減らします。その後、彼女の興味を徐々に喚起させたところで、複数プレイでは相手の男性に対し私たちが負うリスクが一方的に大きいこと。スワッピングならお互いのカップルが負うリスクは同等なので、信頼できる相手と巡り合える可能性が高いことを説明して、彼女の同意を得ようと考えました。
そのための第一段階として、女性一人が複数の男性を相手に乱れ狂うようなDVDを、彼女にそれとなく見せることにしました。
それとなくといっても、二人でアダルトビデオを「さぁ見ようか」と鑑賞する習慣はありませんでしたから、それはセックスの最中しか考えられません。
それに対しても拒絶されたなら、正直途方にくれるところでしたが、多少の勝算はありました。彼女は元来、セックスに対する好奇心は強いほうだと思っていたからです。実際、私と知り合うまでは経験のなかった(彼女がそう言っていただけですので、本当のところはわかりませんが)大人の玩具を使ったプレイや、目隠しをしてのプチSM等のプレイを、最初は抵抗をしめしたものの今では悦んで受け入れるようになっていたからです。
果たして、行為の最中にパソコンの画面で再生すると、思いのほか抵抗はなく、それどころかバックで挿入する時に彼女の顔が画面の正面に来るようにすると、ディスプレイの中の痴態に見入りながら私のピストンを受け入れる様子を見て、これはいけるかもしれない、と半ば確信めいた思いを抱いたのです。
※元投稿はこちら >>