最終章
パートナー交代の意外なタイミングに驚き戸惑った私でしたが、一旦お相手のご主人を受け入れると、味わったことのない感覚に、一気に絶頂まで導かれてしまいました。
しばらくベッドに突っ伏したまま、半ば失神状態でいたのですが、博さんに抱き起こされると、尚も未体験の刺激が待っていたのです。
交互に二人の肉棒をしゃぶらされたり、お相手の奥様を交えた三人に同時に愛撫されたり。博さんに見せられたDVDを見たときにも、思わず目を背けてしまったほど恥かしい行為を自分がしていること、そして、そんな自分自身の狂い様にかつてないほど興奮し、大量の愛液を溢れさせてしまっていることが信じられませんでした。
すでに私自身、何度イったのかわかりません。
今は、奥様と私が並んでベッドの上に四つん這いになり、ヒップを突き出した格好で、二人の肉棒に代わる代わる突きぬかれ、競うように嬌声を上げていました。
私は、相変わらず目隠しのままだったのと、度重なる絶頂で意識が朦朧としていたのとで、もう、どちらのものが入っているのかわからなくなっていました。お相手の奥様とベッドの上で並んでヒップを差し出すようになってからは、ひときわ彼女の喘ぎ声が耳元で聞こえます。
「あーあーいい。もっともっとちょうだい」
彼女の声に刺激され、私も普段では考えられないような声を張り上げてしまいました。
「いいわ、いい。すごい、すごい。もっと突いて。もっと、もっと」
男性陣の荒い息遣いと、私たちの叫び声。そしてバックから二つの豊満なヒップを打ち付ける「パンパンパン」という音が、部屋中に響き渡ります。
「あーーー、いっく、いくーー」
お相手の奥様が一際甲高い声を上げて、絶頂をむかえたようです。
私はというと、既に理性を忘れ、もうすぐ訪れるであろう絶頂に向けて、負けじと喉の奥から叫び続けていました。
「あーー私も、もうだめ、またいく、またいっちゃうの。お願い、もっときてーーーーうぐっ。」
髪を振り乱しながら大きく開いた私の口に、突然異物が押し込まれました。
「むーむー」
絶頂の手前で突然の予期せぬ事態に、私は一瞬、軽いパニックに陥りかけました。
しかし、あまりの興奮に、肉体の感覚はむしろ鋭敏に、研ぎ澄まされていたのでしょうか。すぐに事態を把握しました。
私の口に突き入れられたのものが、愛液まみれの怒張だということに気づくまで一秒もかからなかったと思います。
前と後ろから二人の男性自身を同時に受け入れる初めての体験に、私の体は即座に反応しました。
後頭部がしびれるような快感の波が、背骨を通して、四肢の先まで駆け抜けるのを感じます。
考える間もなく、私は夢中で口の中の熱棒に舌をからめ、唇を絡め、唾液をからめつけました。
その間も、後ろからのピストンは勢いを落とすどころか、さらに激しく私の臀部を力強くわしづかみにし、打ちつけます。
そのとき、私に新しい感覚が芽生えました。
激しく膣内をかき回しているペニスが博さんのものであること。
今、夢中でしゃぶっているペニスがお相手のご主人のものであることが、なぜかはっきりとわかるのです。
さっきまでは、同じ長さ、太さくらいにしか感じていなかったのが、今はカリ首の角度や、亀頭部の形の違いまで感じ取れるようになっています。そうなると、よりいっそう二人の男性の欲望を同時に受け入れているのだ、ということが実感されて、快感が増幅されていくのです。
下腹部の、そして口の中の感覚がより鋭敏になってきたことで、今私の中に入っている男性器の姿かたちが、鮮明に感じ取れるのです。
「こんなのはじめてーー。すごい、すごすぎるーー」
そう叫んだ瞬間でした。
「俺もだ。もういくぞ。いくぞ。ああああーー」
真っ白になった意識の奥で聞いたご主人の声。先ほどまでの少し押し殺したように囁くのではなく、初めて自分の普段の声色で、はっきりと叫んだ声を、聞き覚えのあるように感じたのです。いえ、それどころではなく。
「どうして、なんで」
そんな思いがわきあがっていました。
その思いも半ばのところで、アイマスクに手がかけられたかと思うと、一気に引き剥がされ、私の視界に飛び込んできた光景を見て、呆然としました。
「あなた」
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