付き合い始めて一ヵ月。
美佐はやや童顔なものの、すごい肉体の持ち主だ。シャツの上からでもよくわかるグラマーな胸。
そっけなさもあいまって、早く攻略したくて仕方なかった。
しかし俺にとっては初めての彼女。
「童貞」という事もあり、どう肉体関係に持ち込めばいいか悩んでいた。
エロゲーの知識は色々と持っていたが、さすがに現実はうまくいかない。
ある日、俺とA男、美佐とその女友人の4人で食事をする機会があった。
俺はこの機会に美佐を飲ませて家に連れ込み勢いで攻めよう!と決意。
どんどん飲ませ酔わせていった。
しかしそんな中、友人の一言が俺の決意を鈍らせた。
「美佐ちゃん初めての彼氏が出来て、こう見えて実はとっても喜んでるんだよ」
「大切にしてあげてね」
背筋が凍った。
顔はそれなりに可愛い、胸もグラマー。
そっけい冷たい印象が強かったものの、それなりにモテてきたんだろうし、俺が一人目という事はないはず。
そう勝手に思い込んでいた。
今更ながらに後悔。
ウィィィン、ウィィィン。
会社の先輩からの着信バイブ。
普段なら出ないところだが、その場から逃げたくなった俺は呼び出しに応じてその場を去ってしまった。
先輩と合流して一軒だけ付き合った後、すぐ帰宅。
モヤモヤしたまま、家の中でぼーっ。
ウィィィン、ウィィィン。
今度はA男からの着信バイブ。
「美佐ちゃん酔いつぶれちゃったぞ、今からそっちに女友人さんと一緒に送り届けるけど問題ないか?」
俺は三人がうちに来るのをぼーっと待った。
ぴんぽーん。
「美佐さん送り届けてやったぞ」
そこにはA男と抱きかかえられている美佐のみ。
女友人さんは彼氏と同棲している上、方向が逆だからと帰ってしまったらしい。
「ありがとな」
お礼を言い、A男に別れを告げた。
酔いつぶれている美佐と二人になった。
俺の心臓はバクバクだった。
美佐と二人になった事に対してだけではない。
A男が酔い潰れている美佐をここまで抱きかかえてきた事に対してだ。
「俺の知らないところで、俺もまだ触った事も見た事もない美佐の体に何かされた可能性がある」
時間的に、最後までしたという線は考えにくい。
どこまで手を出したんだろうか・・・。
そういった妄想や女友人さんの言葉が入り乱れたこの夜は「ちょっとだけ乳を触る」程度の火遊びしか俺は出来なかった。
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