ヨシキ君が引っ越してくる日が来て、トラックと一緒に彼が来た。
ヨシキ君は、少しはにかみながら
「叔母さん、叔父さん、よろしくお願いします。」
そう挨拶をしてきた。
「ヨッちゃん! 本当に、良かったね!おめでとう! 自分の家だと思ってね!」
嫁が本当に嬉しそうな笑顔で言う。
引っ越し業者がいたので、とりあえず引っ越しを終わらせることにした。
荷物はそれほど多くなかったので、引っ越しはものの2時間くらいで終わり、そのまま歓迎会というか夕食に出かけた。
楽しく会話をしながら夕食を食べたが、受験の時に泊まった時の事は嫁もヨシキ君も話に出さなかった。
あの、刺激的な体験を、当然忘れていないだろうし、嫁も思い出してモンモンとしているはずだ。
しかも、嫁は1ヶ月セックスをしていない。
どちらかというと性欲は強めな嫁なので、もうセックスのことで頭がいっぱいかもしれない。
ただ、それを一切表に出さずに、普通の叔母と甥という感じを貫いている。
「ヨッちゃん、学校来週からだよね?明日は色々と必要なもの買い物行こうか?」
嫁の何気無い言葉をきっかけに、俺が煽る。
「デート?どこ行くの?」
俺が笑いながら言うと、ヨシキ君は顔を赤くしながら
「いえ、そんな、その…。」
などと恥ずかしがるが、嫁は
「そうだよ!すっごく楽しみにしてたからね。勝負パンツはいて気合いれて行こーっと!」
冗談とも本気とも取れる言い方で嫁がニコニコしながら言った。
勝負パンツと言うフレーズが刺激的だったのか、ヨシキ君は顔を真っ赤にしている。
「はい、よろしくお願いします。」
「ヨッちゃん、何をお願いなのかなぁ?」
嫁が意地悪く聞くと
「あの、いえ、その、日用品とか…、買い物を…。」
「ふ~ん、買い物だけでいいんだぁ? デートは?」
ニコニコしながら嫁が聞く。
「あの…、デートもお願いします。」
耳まで赤くしてそう言うヨシキ君は、ドキリとするくらい可愛らしかった。
「あなた、こう言ってるけど、いいのかな?」
ニヤニヤしながら俺に聞いてくる。
「あぁ…、もちろん、いいよ。楽しんできなよ!」
言いながら、楽しくなってきたと思った。
楽しい食事も終わり家に帰ると、ヨシキ君の布団がないことに気が付いた。
今思えば、用意が良い嫁が忘れるわけがないので、わざと用意し忘れたのだと思うが、すでに22時近くになっていたこともあり、ヨシキ君と一緒に寝ることにした。
寝室には、昔のラブラブだった時と違ってダブルベッドとシングルベッドが置いてあり、それぞれ別に寝ている。
俺と嫁がダブルベッド、ヨシキ君がシングルベッドという感じで寝れば良いという話になった。
そして、リビングで3人でくつろいで楽しく話をしていた。
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