前に陣取っている仲間でしょうか、昼前だと言うのに缶ビールを飲みながら、妻の事を言っていました。
私は妻の後方辺りでタバコを吸っていました。
「おい、見たか?」
「なに?」
「〇〇の店に座ってるあの女」
「前に回り込んで見てこいって」
「何があるの?」
言われた奴が前に回り込んで見て、ビックリした顔で戻ってくる。
「やばーw」
「だろ?w」
「完全にまんこ見えてるし、濡れてたからわざとだろ?」
「写メ撮ってくる」
など、完全にバレて、群がってる状態でした。
妻の耳も、後ろから確認するだけしか出来ませんが、真っ赤になっており、気付いたら、ビールを薦められる始末で、少し見ていたいような気もしましたが、LINEで「映画行くぞ」と入れて、その場を離れました。
何人かはビール片手に付いてきていたので、LINEで妻にその事を告げて、「どうだった?」と聞くと、かなり興奮したようで、「色んな人に覗かれたり、エッチな格好だね?とか、指輪指摘されて、結婚してるの?」とか色々聞かれたそうです。
映画の試写会に行くまで、LINEで聞いていると、内股まで濡れてる状態だそうで、垂れてきていると返事もありました。
駅前で貰ったパンフレットを見ると、映画の試写会が行われてる場所の近くっぽいのですが、商店街に面した、古い家しか無く、キョロキョロ探していると、手作り感満載の、段ボールの看板があり、場所が判明しましたが、古い家で行われているのが判明。
吹きだしそうになりながら、LINEで妻に、入るように連絡すると、玄関前のおじいさんに話し、不安げに中に入っていきました。
先ほどから後を付けてきていた奴は、かなり人数が減り、2名のみが付けて来ていて、妻の後を追う様に中に入って行くのが見えました。
中に入ると、何ともシュールな、畳敷きの和室に座布団が並べられ、おばあちゃんの自宅の様な感じでした。
妻は後方に座っていたので、私は妻の左斜め後ろに陣取ります。
既に妻の隣には、先ほどの男が両脇を固めており、かなり不安そうでしたが、私の顔を見ると安心したような顔でアイコンタクトをしました。
案の定というか、ほとんど誰もいずに、私と妻と、例の男2名の貸切状態です。
おじいさんは、「はい、上映します」と言うなり、雨戸を閉めようとしますが、引っ掛かり動かないので、私や男2名で手伝い、暗転するために雨戸を閉めます。
もうシュールすぎて吹いてしまいました。
白黒映画で、学園物?男性が剣道しててと中身が全く入って来ませんでしたが、カタカタ、ガーとうるさい映写機の中、映画が始まります。
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